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杉良太郎「苦労が栄養」「覚悟を持って生きていく」芸能活動60年・福祉活動65年「感謝の宴」で誓う

スポーツ報知 / 2024年10月1日 4時0分

熱唱する杉良太郎

 歌手で俳優の杉良太郎(80)が30日、都内のホテルで「芸能活動60年・福祉活動65年 傘寿の祝い『感謝の宴』」を開催した。菅義偉元首相(75)、EXILE HIRO(55)ら政界、芸能界などから500人が出席した。

 自然と言葉に熱がこもった。「私は名優の息子でもなく、御曹司でもありません。平たく言いますと、私の家は貧乏でしたから。自分は働いて、働いて。親に楽をさせてあげたいと、ずっと考えて生きてきましたから。苦労することが栄養になり、自分のためになる。苦労を買って出るんだという人生を、文字通り送ってきました」

 20歳でデビュー。独自に芸を磨き、「遠山の金さん」「新五捕物帳」などの時代劇に主演。たたき上げで不動の人気と地位を築いた。分岐点は40歳を前にした時。「私の生きる道は芸道だけではない。世の中のために、1つでも役に立ちたい」と福祉活動に重きを置くようになった。

 デビュー前、歌謡学院の盲目の先生に誘われたことをきっかけに、15歳から刑務所慰問を続け、65年にわたって福祉活動に従事。2019年には法務省特別矯正監を永久委嘱された。

 元来、困っている人を見かけたら、放っておけない性格。阪神・淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、東日本大震災(11年)では現地に出向き、炊き出しを行った。今年1月の能登半島地震でも金沢市内、七尾市内で炊き出しを実施。これまで40億円以上もの私財を投じ、国内外に寄付してきた。こうした活動を「売名」「偽善」と揶揄(やゆ)されたこともあるが、「どうだっていいこと。偽善で売名ですよ」と意に介さない。「お金がある人は、寄付すればいい。お金がない人は、時間を出してあげたらいい。お金も時間もないなら、福祉活動をやっている人を理解してあげてほしい。そうすれば、あなたは立派な福祉家です」と、福祉への理解が広がることを切に願う。

 この日は代表曲「すきま風」や「神様への手紙」、最新曲「花のふるさと」、妻の伍代夏子(62)とのデュエット曲「angel―天使を見つけた」など6曲を熱唱。1999年に結婚し、25年の銀婚式を迎えた伍代から「おめでとうございます」と祝福され、「いつもお世話になっております」と照れくさそうに返した。

 2時間半の宴の締めくくり。「個人の欲や企業の欲。欲にまみれて、いろいろな言い掛かりを付けて、今もなお戦争。これからも戦争か。人はなぜ、自分ごとのように考えられないのか。人ごとなのか。他国のことか」「人間は(誰しもが)死んでいく。兵器を作って、開発して何になるのか。金持ちでも地位のある人でも、命に限りがあるのに、何でその道へ走っていくのか」などと語り、自らの信条と逆行する世界情勢を憂いた。

 「私は、その(=世界平和)ためなら命もいらないぐらいの気持ちが、今でもあります。80歳になっても、90歳になっても、その思いだけは生きている限りは叫び続けていきたいと思います」と杉。「覚悟を持って、今後も杉良太郎は生きていきます」と誓った。

 命ある限り、世のため、人のために心血を注ぐつもりだ。(加茂 伸太郎)

 〇…菅義偉元首相は「内閣官房長官の時、『オレオレ詐欺、振り込め詐欺の撲滅に取り組んでも成果が上がらない』とお願いしたところ、徹底してやってくれました。素晴らしいです」と感謝。自民党の二階俊博元幹事長(85)は「全国各地から杉さんの心酔者が集まり、盛大に開催できること、友人の一人としてうれしく思います」と話した。

 ◆出席した主な芸能人 石原詢子、いではく、岩本公水、EXILE ATSUSHI、大石まどか、桂才賀、金原亭馬生、弦哲也、小橋建太、コロッケ、坂本冬美、椎名佐千子、島谷ひとみ、島津悦子、鈴木亜美、瀬川瑛子、高島礼子、高橋みなみ、多岐川舞子、田辺靖雄、テリー伊藤、二宮さよ子、野村忠宏、的場浩司、船越英一郎、MAX、みずき舞、水森英夫、山川豊、山崎怜奈、山田純大、山本譲二、吉原朝馬(敬称略、五十音順)

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