ウィット、ヘンダーソンの新鋭遊撃手の活躍に注目…ワイルドカードシリーズ展望

　ポストシーズン進出の１２チームが決まった米大リーグは日本時間２日からワイルドカードシリーズがスタートする。その４カードの見どころなど展望する。

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　【オリオールズ×ロイヤルズ】昨年１０１勝のオリオールズに対し、５６勝だったロイヤルズが勝ち上がった。公式戦はオリオールズが４勝２敗に終わったものの、すべて４月に行われた試合で参考になりにくい。

　２４歳のロイヤルズ・ウィットと２３歳のオリオールズ・ヘンダーソンという若き遊撃手が今季はともに３０本塁打、９０打点、２０盗塁をクリアするなど攻走に渡ってチームをけん引しただけに、２人のプレーが勝敗を分けそうだ。

　打線はサンタンダーの４４本塁打を始め、メジャー２位の２３５発のオリオールズの方が強力。１７０本のロイヤルズは８月末までに９７打点を挙げていたパスクアンティノが右手親指骨折、懸命な治療で出場は第１戦の朝決めるという。３６個差をつけている盗塁をからめての機動力で立ち向かうしかない。

　投手力はほぼ互角。先発防御率は３・５５と３・７７でロイヤルズが上で救援陣も４・１３対４・２２で上回るもメジャーでは２０位とブルペンはともに不安が残る両チームだけに最後までもつれる展開となりそうだ。