藤あや子、親交あったフジコ・ヘミングさん悼む「ステキに純粋に格好良く生きていきたい」

完成披露あいさつに登壇した藤あや子

　演歌歌手の藤あや子が１８日、都内でドキュメンタリー映画「恋するピアニスト　フジコ・ヘミング」（１８日公開、小松莊一良監督）の完成披露あいさつにゲスト出演した。

　藤は５月に子宮体がんで子宮と卵巣の全摘出手術を受けた。同月中にすでにステージ復帰はしているが、報道陣の前に姿を見せるのは初めて。時折笑みも交えながらの元気そうな姿で、順調な回復ぶりをうかがわせた。

　映画今年４月に死去した世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんの生き様に迫るドキュメンタリー。小松監督が藤のミュージックビデオを手がけていることが縁でフジコさんとも交流があり、２０１８年には映画「フジコ・ヘミングの時間」の特別上映会で“フジフジ”共演を果たしたこともあった。

　フジコさんとの思い出を振り返り、藤は「初めてお会いしたときは緊張しましたけれどとても温かいお人柄で」と回想。「『保護猫の里親になるんです』ってお話をさせていただきましたら、フジコさんが『猫はきっと恩返ししてくれるわよ』っておっしゃってくださったのが印象的で。本当にフジコさんが言ってくださった通り、いま恩返ししてもらっています」と語った。

　小松監督によると、同作の撮影を終え、公開に向けての編集中にフジコさんは天寿を全うした。藤は「この場にフジコさんがいらっしゃらないことが残念でなりません」としんみりしつつ「ただ、きっとこの日を喜んでいらっしゃって、お席で見て下さっているんじゃないかと思います。フジコさんのように、ステキに純粋に格好良く生きていきたい」と思いを込めた。