「そろそろＮＢＡの一番上が見たい」八村塁、６季目へ決意 パリ五輪は３戦全敗も「得たものあった」…２３日に開幕

　ＮＢＡのレイカーズに所属する八村塁（２６）が３０日（日本時間１日）、キャンプインを翌日に控え、米ロサンゼルス近郊で記者会見し「そろそろＮＢＡの一番上のチャンピオンシップっていうところが見たいなと思う。ずっと夢見ていた目標に向けてしっかりとやっていきたい」と優勝への強い思いを口にした。

　２０１９年にドラフト全体９位で指名を受けたウィザーズから始まったＮＢＡキャリアも６季目に突入。渡辺雄太（２９）＝千葉Ｊ＝と並び日本人最長となった。ジェームズ（３９）、デービス（３１）の五輪金メダリストとともに先発起用される見込みで、１０月２２日（日本時間２３日）のティンバーウルブズ戦で開幕する。

　今夏にはパリ五輪に出場。結果は１次リーグ３戦全敗も「何か得たものがあった。次の五輪、Ｗ杯に向けてすごく自信が上がったと思う」と手応えも。自身は左ふくらはぎを負傷して３戦目を欠場したが、現在のコンディションは「万全」と強調し、「準備はできている。体がより強くなっていると感じる」と頼もしい。

　チームの顔ぶれは昨季からほぼ変わらず「誰もがこのグループを信じている。このチームは（最後まで）勝ち切れる。それを示さなければならない」と闘志。今季は、日本人初のＮＢＡ王者として、名を刻む。

　◆河村＆富永の挑戦うれしい

　ＮＢＡを目指すバスケ界期待の星たちの、新たな挑戦がいよいよ始まる。日本代表の司令塔・河村勇輝（２３）は、現地時間１日からグリズリーズのキャンプに参加し、アピールする。背番号は１７。また、３点シュートを武器とする富永啓生（２３）は、ＮＢＡ下部Ｇリーグで、ペイサーズ傘下のマッドアンツに加入する見通しで、夢を追いかける。

　レイカーズの八村は、パリ五輪をともに戦った後輩が、ＮＢＡ入りへとチャレンジすることに「僕としてもうれしい」と喜んだ。世界最高峰で戦う先輩として、「アピールをして、アグレッシブに、負けないでやっていくってことが大事。しっかり自分を出すこと」とエールを送った。

　◆ＮＢＡの２０２４～２５年シーズン日程　レギュラーシーズンは１０月２２日（日本時間２３日）から、レイカーズ対ティンバーウルブズ、セルティックス対ニックスで開幕する。２５年４月１３日（同１４日）がシーズン最終戦。４月１５～１８日（同１６～１９日）にプレーオフ（ＰＯ）進出決定戦が行われ、４月１９日（同２０日）からＰＯが始まる。決勝は６月５日（同６日）開始。