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糸井重里さんと森保一監督が語る「監督」の姿とは「HC型からマネジャー型」に変化…特別対談(3)

スポーツ報知 / 2024年10月5日 12時0分

スペシャル対談で語る糸井氏(左)。右は森保監督 (カメラ・小泉 洋樹)

 サッカー日本代表の森保一監督(56)と、コピーライター・糸井重里さん(75)のスペシャル対談。第3回は「監督のタイプ」。先頭に立って引っ張るのか、スタッフに任せる部分も必要なのか、理想型は? (取材・構成=星野浩司)

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森保一監督「サッカーだから、糸井さんが今おられる環境だから、異業種だからということで違いはあることもあるとは思いますけど、組織作りの中で、異業種でも組織が機能するというのによって、共通点があるとは思います」

糸井重里さん「ありますね」

森保「私自身も監督業をやらせていただいて、最初は、いわゆるプレーヤーというか…」

糸井「元プレーヤーですからね」

森保「はい。監督として、タイプが何通りあるか分からないけど、ここでは2通りとさせていただいて、ヘッドコーチ型とマネジャー型があると思います」

糸井「ほう」

森保「僕はプレーヤーから来た人たちはヘッドコーチ型で、自分の経験と学んだことをグイグイ引っ張りながらやっていくことで監督になったと思います。サンフレッチェ広島時代であったり、代表でも初期の頃は割と自分がいろんなことをやっていた中で、少しずつ、コーチやチームスタッフにいろいろと、より責任を持ってやってもらいたいというメッセージを伝えながら、マネジャー型に変わっていったって感じですね」

糸井「ああ~。混ざってるんじゃないでしょうかね」

森保「はい」

糸井「どっかで自分が一生懸命見つけたこと、やっぱり伝えたいというところは当然ありますから、たぶん、マネジャーだけでできる人も、ヘッドコーチだけでできる人もいなくて、より良い方法っていうのは、やっぱり森保流になるんでしょうね」

森保「おっしゃる通りだと思います。何々型っていうのは、世間一般にはいろいろ言われていることがあると思いますけど、自分の性格に合った、自然体でやれることが一番、自分自身もストレスがかからないですし、受け取ってもらえる側の人たちも『あ、これは自然と心の底からこう言ってることだな』というので受け取りやすいのではないのかなとは思います」

糸井「そうですね」

森保「今まさに役割として監督をやっていて、監督係みたいな感じで仕事させていただいています。攻撃、守備、GK、フィジカル、セットプレーの攻撃と守備とコーチの役割が決まっていて、それぞれが自分の役割からチームを勝たせられるように考えて、練習もミーティングをやってもらってます。できるコーチがたくさんいるので、そこは任せるところは任せています」

 ◆森保 一(もりやす・はじめ)1968年8月23日、静岡・掛川市生まれ、長崎市育ち。56歳。長崎日大高から87年にマツダ(現広島)入団。92年に日本代表初選出。国際Aマッチ35試合1得点。京都、広島、仙台を経て2003年に引退。J1通算293試合15得点。05年からU―20日本代表コーチ。12年に広島監督に就任し、3度のJ1優勝。17年10月から東京五輪代表監督。18年7月からA代表と兼任監督。21年東京五輪は4位。22年カタールW杯は16強。26年W杯まで続投。家族は妻と3男。

 ◆糸井 重里(いとい・しげさと)1948年11月10日、群馬・前橋市生まれ。75歳。株式会社ほぼ日代表取締役社長。コピーライター、エッセイストとして幅広い分野で活躍。78年に矢沢永吉の自伝「成りあがり」の構成を担当。79年に沢田研二の「TOKIO」を作詞。「おいしい生活。」「不思議、大好き。」など西武百貨店やスタジオジブリ作品のキャッチコピーなどを手がけている。本紙でコラム「Gを語ろう」を連載中。妻は女優の樋口可南子。

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