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森保一監督「私の役割は監督、兼広報、兼営業」に糸井重里さん「伝えるお手伝いができれば」…特別対談(8)

スポーツ報知 / 2024年10月10日 12時0分

スペシャル対談に臨んだ森保一監督(左)糸井重里さん(カメラ・小泉 洋樹)

 サッカー日本代表の森保一監督(56)と、コピーライター・糸井重里さん(75)のスペシャル対談。第8回は「スポーツの価値の伝え方」。競技普及や社会貢献などを含めた、代表監督の発信力の大切さを語り合った。(取材・構成=星野浩司)

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森保一監督「私の役割は監督、兼広報、兼営業と思っています。できるコーチがたくさんいるので、任せるところは任せて、私は営業、広報として表に出ていくとチームで話しています」

糸井重里さん「ほお」

森保「サッカーに関心を持ってくれる方がより多くなって、裾野が広がっていけばいいな、と思っています。勝利で喜んでもらう、少年少女や大人の方にも夢や希望を持ってもらう、選手たちが本当に頑張っている姿を見て、日常の活力にしてもらうのは、我々が還元していけるところだと思います」

糸井「僕みたいなサッカー素人が森保さんに会うなんて言ったら、怒る人がいるかもしれないけど、このくらいの距離感で見ている人が、『もっと面白いな』と思うかどうか、そこを僕らは伝えるお手伝いができればといつも思っています」

森保「ありがたいです」

糸井「学問やスポーツ、芸能であろうが、ここのあたりに近づいてみるともっと面白かったと。少なくとも面白いなと思ってくれるのと同時にリスペクトが生まれるのが、とても大事なことのような気がしていて、『あれをできるあの選手を、俺は本当にかっこいいと思う』っていう言い方が、リスペクトしてるってことなんですよね」

森保「試合中にはミスが起こったり、結果として負けたり、見てくださっている方のストレスになる時もあるけど、『選手たちは本当にすごくて、本当にヒーローだ』と僕はいつも思っていて、彼らはスーパースターで特別なものですけど、日頃の努力はすごいです」

糸井「ああ~(と相づちを打つ)」

森保「日頃からストイックにいろんなものを犠牲にして、成長のために競争を勝ち抜いて、最終的にプロセスは見えないけど皆、日本のために戦う意志を持ってくれている。そこは私や糸井さんたちメディアの方々等々も含めて、勝負とは別のところで伝えていっていただければ彼らがピッチ上に立った時、より素晴らしく見えると思います」

糸井「ほお」

森保「本当に我々はサッカーから社会に貢献することを考えていますけど、広く言うとスポーツ全般が社会に貢献できるものだと見てほしいと思っています。いろんな方々の日々の娯楽になるもの、目標や夢にしていくものとすれば、サッカーやスポーツだけではなく文化、芸能、芸術、音楽、エンタメ、学問と多種多様なものが日本にはあって、それぞれ自分が目指すところに当てはめて、その道で行っていただければいいと思います。価値観が違うからといっていがみ合うものではなくて、日本のためにやっている、何か息抜きになるものであったり、いろんな使い方でお互いがつながっていると思います」

糸井「つながっていますね」

森保「日本の日々の生活の潤いにつなげることができたら、いいなと思ってます」

 ◆森保 一(もりやす・はじめ)1968年8月23日、静岡・掛川市生まれ、長崎市育ち。56歳。長崎日大高から87年にマツダ(現広島)入団。92年に日本代表初選出。国際Aマッチ35試合1得点。京都、広島、仙台を経て2003年に引退。J1通算293試合15得点。05年からU―20日本代表コーチ。12年に広島監督に就任し、3度のJ1優勝。17年10月から東京五輪代表監督。18年7月からA代表と兼任監督。21年東京五輪は4位。22年カタールW杯は16強。26年W杯まで続投。家族は妻と3男。

 ◆糸井 重里(いとい・しげさと)1948年11月10日、群馬・前橋市生まれ。75歳。株式会社ほぼ日代表取締役社長。コピーライター、エッセイストとして幅広い分野で活躍。78年に矢沢永吉の自伝「成りあがり」の構成を担当。79年に沢田研二の「TOKIO」を作詞。「おいしい生活。」「不思議、大好き。」など西武百貨店やスタジオジブリ作品のキャッチコピーなどを手がけている。本紙でコラム「Gを語ろう」を連載中。妻は女優の樋口可南子。

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