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森保一監督が語る監督業「楽しい、充実、喜び、幸せ、ありがたい」に糸井重里さん「最高!」…特別対談(14)

スポーツ報知 / 2024年10月16日 12時0分

スペシャル対談に臨んだ森保一監督(右)。左は糸井重里さん(カメラ・小泉 洋樹)

 サッカー日本代表の森保一監督(56)と、コピーライター・糸井重里さん(75)のスペシャル対談。第14回は「監督としての喜び」。世界レベルの選手のプレーを間近で楽しみながら指揮する幸せについて語り合った。(取材・構成=星野浩司)

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森保監督「監督として本当に充実した時間を過ごさせていただいています。疲れは正直あるので、言葉で言うと『つらい』ってなるかもしれないですけど、選手の映像を多く見た方が自分は楽しいし、安心できる。サッカーのことを考え続けるのは、自然と楽しみながらやってます」

糸井さん「いいな~。国の期待を一心に背負う選手やチームを見ているつもりでドラマを作っていますね、みんなが。でも、そうじゃなくて、本当に一番楽しいのはあいつなんだよって、思って見た方が楽しく見られますね」

森保「世界のスーパースターのスーパープレーを目の前で『すげ!』って思いながら試合中も見ています。『本当に時代が変わったなぁ~』と思いながら」

糸井「やっぱり、とんでもないんですか? ご自身が選手の時と比べて」

森保「はい。もし、自分が選手でこの要求をされたら絶対にできないなって思いながら、選手たちにも話しています。日本代表の選手たちはすごいと思うし、日本のサッカーの発展が短い時間の中でもあると思いますね」

糸井「俺は『森保さんは本当は楽しんでるんだ』と思うことに今日から決めた」

森保「あはははは」

糸井「そうじゃなきゃ、やってる意味がないですよね」

森保「はい。(指を折りながら)楽しい、充実、喜び、幸せ、ありがたい」

糸井「最高!」

森保「ハッピーがいっぱい湧いてきますね。サッカーをしている人たちがみんな憧れる舞台、日本代表になりたい人がいっぱいいる中で、やらせてもらえているのは本当にありがたいです。試合前に国歌を歌って、日本人の誇りと喜びを感じながら試合に挑める。こんな幸せはないなと思いながら、いつも泣いてます」

糸井「うれし泣きですね」

森保「時々、プレッシャーだから泣いてるって言われるけど、うれし泣きです」

糸井「それは森保さんの天命だったというか、天命を作っていくみたいなところがありますね」

森保「そこはもう本当に人に恵まれ、幸運にも恵まれています。自分がたどってきた人生の岐路を考えると、人が導いてくれているというのが絶対的にあると思います。選手は本当に競争の中で選ばれて生き残っていく。監督は結果が大切かもしれないですけど、人に導かれて全力疾走したら、『おまえ、これやってみろ』と言ってもらえた方々がいて、今があるとすごく感じますね」

糸井「みんなの意思がそこに『おまえやれよ』って言ったわけですからね」

森保「みんなかどうか分からないですけど(笑い)」

 ◆森保 一(もりやす・はじめ)1968年8月23日、静岡・掛川市生まれ、長崎市育ち。56歳。長崎日大高から87年にマツダ(現広島)入団。92年に日本代表初選出。国際Aマッチ35試合1得点。京都、広島、仙台を経て2003年に引退。J1通算293試合15得点。05年からU―20日本代表コーチ。12年に広島監督に就任し、3度のJ1優勝。17年10月から東京五輪代表監督。18年7月からA代表と兼任監督。21年東京五輪は4位。22年カタールW杯は16強。26年W杯まで続投。家族は妻と3男。

 ◆糸井 重里(いとい・しげさと)1948年11月10日、群馬・前橋市生まれ。75歳。株式会社ほぼ日代表取締役社長。コピーライター、エッセイストとして幅広い分野で活躍。78年に矢沢永吉の自伝「成りあがり」の構成を担当。79年に沢田研二の「TOKIO」を作詞。「おいしい生活。」「不思議、大好き。」など西武百貨店やスタジオジブリ作品のキャッチコピーなどを手がけている。本紙でコラム「Gを語ろう」を連載中。妻は女優の樋口可南子。

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