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「最後に投げさせてもらって感謝」巨人・山崎伊織を2ケタ勝利に導いた戸郷の選択 2年連続最終戦で決めた

スポーツ報知 / 2024年10月3日 5時10分

5回1死一塁、石田裕がバントした打球を追う先発の山崎伊(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 巨人4―2DeNA(2日・東京ドーム)

 ユニホームのズボンを血でにじませながら、気持ちで投げた。マウンドを降りる山崎伊に温かな拍手が送られた。4―1の7回1死二、三塁、代打・筒香を迎えたところで阿部監督が交代を告げた。2番手・高梨が犠飛で1点を失うも6回1/3を5安打2失点で、2年連続のシーズン最終戦で10勝目を挙げた。「今シーズンを振り返りながら投球しました。どうにかして勝ちたかった」。苦しい時期を思い出しながら語った。

 持ち味を取り戻した。3者凡退に抑えたのは4回のみ。6回にオースティンに25号ソロを浴びたが、粘りに粘った。4―1の6回1死一塁の打席で、捕手前へのバントが野選を誘い、一塁を駆け抜けた際に二塁手・牧のスパイクが左膝付近に入って血がにじむも、気迫でカバーした。自身最多の24試合、2年連続の規定投球回も達成した。

 これで菅野、戸郷と合わせて3人が2ケタ勝利に到達。巨人で同一シーズンに3投手以上が2ケタ勝利を挙げるのは17年の菅野、マイコラス、田口以来。全て日本人の右腕に限れば、94年の斎藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己以来30年ぶりだ。

 仲間の熱い思いを受け止め、期待に応えた。9月13日のヤクルト戦で2回2/3、4失点で登録抹消。同26日・DeNA戦でも2回2/3を4失点。「しんどい。こんなに打たれてきつい」と本音もこぼれた。最終戦は戸郷が先発する可能性もあった中、戸郷は「伊織さんが勝てば3人10勝。気持ち良く終われるから僕は投げない選択をした」と明かす。「最後に投げさせてもらって感謝」と頭を下げた。

 まだ戦いは続く。16日からのCS最終Sへ、これで菅野、戸郷、グリフィン、井上に山崎伊も加わり、5枚の先発陣がそろった。「もっと大事な試合があるので貢献したい」。苦しみながら駆けた24年シーズン。日本一を勝ち取り、笑顔で締めくくる。(水上 智恵)

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