Ｊ１札幌 ＦＷ菅大輝 ５日のＧ大阪戦で通算２５０試合「勝って上に食らいついていくことが第一」

　左サイドからクロスを上げる札幌ＦＷ菅（カメラ・砂田　秀人）

　Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＦＷ菅大輝（２６）が、節目の試合を勝利で飾り、残留争いに踏みとどまる。勝ち点２９で降格圏の１９位にいる札幌は２日、アウェー・Ｇ大阪戦（５日）に向けて、宮の沢で紅白戦を行った。主力組に入った菅は、同戦に出場すればＪリーグ通算２５０試合に達成する。

　「その数字に見合った結果は残せていないが、ここまで出場できてるというのはミシャさん（ペトロヴィッチ監督）に本当に感謝」。指揮官への思いを真っ先に口にした上で「他にも色んな方の支えに感謝している。その思いをピッチで表現するためには、勝って上に食らいついていくことが第一」。残留圏の１７位・柏との勝ち点６差を縮めるべく、２連勝だけを狙いに定めた。

　２種登録選手だった１６年はＪ２でプレーしたが、翌年のプロ入りからはＪ１を主戦場としてきた。「Ｊ２は５試合しか経験してないのでよく分からないが、経験してきた選手は『戻りたくない』と言っている。何としても残留できるように頑張らないと」。Ｊ１生き残りが懸かる残り６試合へ「走って戦うことが一番大事になるが、空回りし過ぎないように自分をコントロールしながら、しっかりハードワークしていけたら」。冷静さは失わず、熱くピッチを駆け回っていく。

　昨年６月２４日のホーム・Ｃ大阪戦で、２４歳９か月１４日の史上最年少でＪ１通算２００試合出場を果たした。だが試合は１―４で敗れ、“記念日”を飾ることはできなかった。迎えるＪ通算２５０戦目へ「勝ち点３を取ることしか自分の中では考えていない」と菅は言い切った。宣言通りに今回は勝って、笑ってみせる。

（砂田　秀人）