Ｊ２清水 ６日・水戸戦で昇格決定も…昨年の苦い記憶一掃へＤＦ山原怜音「悔しい思いをした土地で借りを返したい」

軽快な動きでボールを操る清水・山原（カメラ・武藤　瑞基）

　Ｊ２首位の清水エスパルスは２日、アウェー・水戸戦（６日）に向け三保で調整した。今節は３位・長崎の結果次第で昇格が決定する。昨季同カードでアシストを記録したＤＦ山原怜音（２５）が「開始からエンジンをふかす」と宣言した。

　苦い記憶を一掃する。昨年は２位で最終節のアウェー・水戸戦を迎えたが、引き分け（１△１）に終わったことで４位に転落。わずか１点足りずに自動昇格が手中からこぼれ落ちた。「悔しい思いをした土地で借りを返したい」と語気を強めた。同戦の前半はシュート０。「全員がフワフワしてアグレッシブさに欠けた」と後悔が残っただけに、今回は序盤から積極的に仕掛けていくつもりだ。

　チームは８戦負けなしだが、直近５試合中４試合で先制を許している。「そこは修正ポイント。無失点は毎回目指しているところ」とうなずいた。清水が勝ち、長崎が引き分け以下、もしくは清水が引き分け、長崎が敗れた場合に２位以上が確定する。「今までは先の事を考えすぎて目の前の試合を逃してきた。足元を見つめ、全員でいつも通りやっていけば結果は付いてくる」。左サイドで躍動し、歓喜の時を待つ。（武藤　瑞基）