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【巨人】「最高の瞬間」沢村栄治以来88年ぶり甲子園ノーノー…担当記者が選んだ戸郷翔征のベストゲーム

スポーツ報知 / 2024年10月5日 15時0分

無安打無得点を達成した戸郷翔征(カメラ・相川 和寛)2024年5月24日撮影=甲子園球場

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆5月24日 巨人1―0阪神(甲子園)

 [勝]戸郷4勝2敗 [敗]及川1敗

 球団創設90周年に、エースが輝かしい記録を刻んだ。時計の針は午後8時58分を指していた。戸郷翔征投手は最後の打者・中野を空振り三振に斬ると、自然と両拳を握り、雄たけびを上げていた。「一つの目標でもあった。最高の瞬間」という自身初のノーヒットノーラン。甲子園での達成は1936年の沢村栄治以来、球団88年ぶりの快挙で、当時と同じ「1―0」で成し遂げた。

 スコアが物語るように終始しびれる展開だったが、「逆に集中力が増しました。ホームラン1本打たれても同点になっちゃうので。本当にチームの勝ちを、と思いながら集中して頑張りました」と力に変えた。眼前の打者に力を注ぎ凡打の山を築き続けると、回を追うごとに異様な雰囲気が聖地を包み込んだ。7回に「9個、意識したらあかん」と自らに言い聞かせていたが、8回からはあえて偉業を意識しながらアウトを重ねて達成した。

 今季は自主トレ、キャンプから思うような調整を進められず、初の大役を担った開幕戦こそ白星をつかんだが、試合前時点で3勝2敗と乗り切れずにいた。「正直、苦しかった」。チームも1分けを挟む4連敗中。甲子園では1分け2敗だったが、前日23日には「大丈夫です。勝ち、付けます」と口にし、有言実行した。「何とかこういう結果が出て、多少は報われたかな」。言葉に安堵(あんど)がにじんだ。

 「言葉では表せないぐらいの感動もあり、今までやってきたことが間違いじゃなかったんだなって。支えてくれた方々に向けて、感謝の気持ちを伝えたいです」。紆余曲折を経てリーグVまでたどり着いた2024年。エースが神髄を見せた重みのある、価値ある1勝だった。(田中 哲)

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