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井上拓真「手応えバッチリです」 V3防衛戦へ兄・尚弥が仮想・堤聖也で全面協力…13日有明でゴング

スポーツ報知 / 2024年10月3日 16時58分

サンドバッグ打ちをする井上拓真(カメラ・岡野 将大)

◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級2位・堤聖也(13日、東京・有明アリーナ)

 WBA世界バンタム級王者の井上拓真(大橋)が3日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。同学年である同級2位の堤聖也(角海老宝石)との3度目の防衛戦に向け、シャドーボクシング1回、サンドバッグ打ち1回を行った。胸には「OVER POWERED BLOW(圧倒的な一撃)」、背中には「NAOYA」、「TAKUMA」とプリントされたTシャツを着て練習。「このTシャツの通り、オーバーパワーブローっていうことで、しっかり圧倒して勝てるように、しっかり返り討ちにして勝ちたいと思います」と宣言した。

 拓真と堤は高校2年時のインターハイ準決勝で対戦。判定で拓真が勝利している。今回、12年ぶりの再戦となる。拓真は「タフで気持ちが強い選手」と警戒。その上で「どういう展開になっても対応できるようにやってきた。気持ちの面でも上回りたい」と完勝を目指す。

 兄で世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥(大橋)が仮想・堤としてスパーリングパートナーを務めたことも明らかにした。拓真は「(計)10ラウンド以上。いろいろです」と普通のスパーリングや寸止めで体にはパンチを当てないマス・スパーリングなど、さまざまな練習パターンで、2日もマス・スパーリングを行ったという。

 尚弥はTJ・ドヘニー(アイルランド)戦に7回TKO勝ちした翌日の9月4日、「堤とは何回かスパーリングやっているので。クセもわかっている。スイッチもやります」と右、左と頻繁に構えを変える相手を想定したスパーリングパートナーとして弟を全面サポートすることを明言していた。

 同席した父の井上真吾トレーナーも「ナオが色々想定した動きをしてくれて、全部に(拓真が)反応して、対応して、そこで、自分からプラスアルファのアドバイスしたら、そこを忠実にやってくれるんで、すごくよかった」と手応えを口にした。

 今後の展望で統一戦について問われると「ずっと言っている中谷(潤人)選手。お互い統一戦やりたいと言っているし、それができれば高ぶります」とWBC王者との対戦を改めて希望。所属ジムの大橋秀行会長も「次実現できるなら喜んで。みんなが望む試合を今こそやるべき。ボクシングの魅力が上がって、ボクシングの未来につながる」と実現へ後押しを約束した。 「そこに向けてのまず、堤選手。まず堤選手に集中して勝ちたいと思います」と拓真は統一戦という次のステージに進むため、同世代のライバルに圧勝することを改めて誓った。

 ともに28歳の2人の戦績は拓真が20勝(5KO)1敗、堤が11勝(8KO)2分け。

 試合はPrime Videoで生配信される。

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