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菊池雄星、中継ぎ待機も出番なく終戦「チャンスがあれば優先的に戻ってきたい」アストロズでの契約延長を熱望

スポーツ報知 / 2024年10月4日 4時15分

◆米大リーグ・ワイルドカードシリーズ アストロズ2―5タイガース(2日、米テキサス州ヒューストン=ミニッツメイドパーク)

 ア・リーグ西地区王者のアストロズが、本拠地でタイガースに連敗し敗退した。3日の第3戦(日本時間4日)に先発予定だった菊池雄星投手(33)は、中継ぎ登板に備えてブルペンで待機したが出番なく、メジャー6年目が終了。「チャンスがあれば優先的に戻ってきたい」と契約延長を熱望した。

 最後の打者・デュボンが二ゴロに倒れた瞬間、ブルペンで投球練習を続けていた菊池は、しばらく立ち尽くした後、ゆっくりとベンチに戻った。マウンドで繰り広げられる敵軍の歓喜の輪には、目もくれなかった。「きょう勝たなければ明日はない。連投のつもりだった」。先発の前日調整を兼ね、中継ぎの準備。「4回前に先発が崩れた場合、もしくは延長戦」に備えていたが、ア・リーグ最長だったリーグ優勝決定戦連続進出は7年で途切れた。

 7月末にブルージェイズからトレードで加入。「ポストシーズンで投げ続けるためにトレードしてもらったと思っていた」。新天地では10試合で5勝1敗、防御率2・70と好投を重ね信頼を得た。昨年のワイルドカードシリーズ第2戦(VSツインズ)で、救援投手としてプレーオフ初登板。1回2/3で3安打1失点1四球だった悔しさをぶつけるこの上ない機会だった。

 2017年と22年の2度のワールドシリーズ制覇を含め、8年連続でプレーオフに進出したアストロズでの2か月は、新たな野球観を学び、大きな転機になった。データの見方、相手の弱点を突く戦法。発見の毎日は「こういうチームが勝つんだと、インパクトが大きかった」と振り返る。今オフ、再びFAとなる左腕は常勝軍団で得た自信を胸にさらなる飛躍を目指す。

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