田中恒成、父・斉トレーナーが約3年ぶり10か月ぶりセコンド復帰 14日V1戦へ公開練習で軽快
スポーツ報知 / 2024年10月4日 16時47分
◆プロボクシング▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・田中恒成―同級5位・プメレレ・カフ(10月14日、有明アリーナ)
4階級王者の田中恒成(畑中)が、プメレレ・カフ(南アフリカ)とのスーパーフライ級の初防衛戦へ、名古屋・畑中ジムで練習を公開した。重点を置いてきたスピードあふれる動きを披露し、村田大輔トレーナーのミットに鋭いパンチを打ち込んだ。
7月20日にジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)とのV1戦を行うはずだったが、相手が前日計量でウェートオーバー。国内初の体重超過による世界戦中止となった。仕切り直しの一戦だが「7月20日の試合は過程のひとつでしかない。モチベーションは維持している。王座統一という大きな目標もある」と言い切った。
頼もしい味方も帰ってきた。アマ時代やプロ3階級制覇をチーフセコンドとして共にした父・斉(ひとし)トレーナーが今回、2020年大みそかの井岡一翔戦以来、約3年10か月ぶりにセコンド復帰。試合では、チーフセコンドは引き続き村田トレーナーに任せ、畑中清詞会長とともにサブセコンドに付く予定だ。
2月に判定勝ちして4階級制覇を達成したクリスチャン・バカセグア(メキシコ)戦でKO勝ちを逃した反省から、田中は「大きな声、力強い言葉で自分の気持ちを鼓舞してくれる。勝負どころで(前へ)いく気持ちだったり」と父にオファー。斉さんも「子供から頼まれて嫌というやつはおらん」と快諾し、この日の練習も掛け声で盛り上げた。
挑戦者のカフはプロ無敗。田中は「カウンターを持っているので気をつけないと」と敵のパンチを警戒した上で、「KOで勝つ」と宣言した。父の声に背中を押されながら、今度こそ倒し切る。
試合は2日間(13、14日)で世界戦が7試合あるビッグ興行の中で開催。プロ通算戦績は田中が20勝(11KO)1敗、カフは10勝(8KO)3分け。
◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年6月15日、岐阜・多治見市生まれ。29歳。岐阜・中京高で全国4冠。高校3年時の2013年11月、プロデビュー。15年5月、国内最速5戦目でWBO世界ミニマム級王座獲得。16年12月、同ライトフライ級王座獲得。18年9月、同フライ級王座を奪取し世界最速タイ12戦目で3階級制覇。20年12月、同スーパーフライ級王座奪取を目指した井岡一翔戦でプロ初黒星。24年2月、4階級制覇達成。身長165センチの右ボクサーファイター。兄・亮明さんは東京五輪フライ級銅メダリスト。
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