久保建英、Ｗ杯アジア最終予選・サウジ＆豪州戦へ「ここでしっかりたたいて勝って終わりたい」

久保建英

　【サンセバスチャン（スペイン）３日＝豊福晋】日本代表ＭＦ久保建英（２３）の所属するＲソシエダード（スペイン）はホームでアンデルレヒト（ベルギー）に１―２で逆転負けした。久保は１―２の後半から出場したが、チームはそのまま敗れ、１分け１敗となった。

　最後までゴールを奪うことはできなかった。久保は後半から出場し、５本のシュートを放つも、不発に終わった。欧州リーグはこれで２戦を終えて未勝利となり「外したというよりも、相手もよく守ったかな」と振り返った。

　不測の事態も勝敗に影響した。試合中にアンデルレヒトの一部サポーターが暴徒化し、２階席から１階席に向けて物が投げ込まれた。ピッチ内の選手にも影響を及ぼし、先制点を奪うも前半のうちに逆転を許した。それだけに、久保も「アウェーのサポーターのこともあって、集中が切れたタイミングで２点取られてるんで。選手にはどうすることもできないんで、そこで集中力を欠かないことが大事かな」と話すしかなかった。

　クラブでは国内リーグも２勝２分け４敗と波に乗れない中、日本代表としては、２６年Ｗ杯アジア最終予選の敵地・サウジアラビア戦（日本時間１１日）と、ホームのオーストラリア戦（１５日）というヤマ場を迎える。「勝てれば多分この後が楽になる。多分相手も調子が上がりきっていないと思うので、前回みたいに苦戦して（予選の）最後までもつれ込むっていうことを避けるって意味でも、ここでしっかりたたいて、勝って終わりたい」と決意を新たにした。