【高校野球】鶴岡東の二刀流・桜井椿稀がU―18アジア選手権準優勝に貢献「大学ではピッチングに専念したい」
スポーツ報知 / 2024年10月5日 8時38分
東北勢で唯一、9月に行われた野球の第13回U―18アジア選手権(台湾)に出場し準優勝に貢献した鶴岡東の桜井椿稀(つばき)投手(3年)がこのほどスポーツ報知などの取材に応じ、「持っている力を全部出し切れたかなと思います」とU―18日本代表での活動を振り返った。
世界に羽ばたいた。オープニングラウンドの9月3日・スリランカ戦で先発し、3回1安打1失点で勝ち投手に。さらに全6試合のうち5試合で指名打者として出場するなど二刀流として活躍した。「一番は自分のプレーができたこと」。世代最高峰の仲間との共闘を楽しんだ。
グラウンド外でも新鮮な出会いが待っていた。宿舎では夏の甲子園で優勝した京都国際の中崎琉生投手(3年)と同部屋で、野球談義に花を咲かせた。「中崎はスライダーがいい。スライダーの使い分けなどを聞きました」。国際大会ならでは苦悩も体感。「食事も食べることができた方なんですけど、他の選手は食べられなくて日本食を持って行ったりしている人もいました」。自身もカップ麺を4つ持って行き3つ食べるなど、慣れない環境での生活に試行錯誤を重ねていた。
進路は大学進学の意向で、投手に専念するつもりだ。「今は二刀流でやっていたんですけど、大学ではピッチングに専念したい。球速や変化球の質などを極めていけたら」。目標とする投手はアストロズ・菊池雄星。メジャー通算41勝の左腕のように、再び世界を目指していく。(太田 和樹)
◆桜井 椿稀(さくらい・つばき)2006年6月27日、長野県生まれ。18歳。中込中では佐久リトルシニアに所属。鶴岡東では1年秋から公式戦ベンチ入り、2年秋から背番号1。今夏甲子園は2回戦敗退。今年9月のU―18アジア選手権で日本代表の準優勝に貢献。175センチ、80キロ。左投左打。
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