【大学野球】札幌大３８年ぶり明治神宮大会出場へ向けエース左腕・長谷隼兵がフル回転…８日から北海道地区代表決定戦

代表決定戦に向けて投球練習を行う札幌大・長谷

　明治神宮野球大会（１１月２０日開幕、神宮）の北海道地区代表決定戦が８日、函館オーシャンスタジアムで開幕する。２戦先勝方式で、札幌大と函館大が対戦。３８年ぶりの本大会出場を目指す札幌大は、今秋５勝のエース左腕・長谷隼兵（４年＝旭川龍谷）がフル回転を誓った。

　秋季リーグ戦は７試合でわずか５失点。９月１２日の北海学園大戦から４試合連続自責０の快投で優勝に導いた。最終戦は２日連続の登板となったが、「疲れはとれている。調子も上がってきた」と状態の良さを口にする。

　入学から今春までで計４勝だったが、３月に就任した元ヤクルトの佐藤真一総合コーチ（５９）の「緩い球が大事」という助言が秋の飛躍につながった。直球とスライダーが約９割を占めていたが、球速帯の遅い変化球を増やしたことで「バッターの反応が全然違う。投球の幅が広がった」。チェンジアップの割合も増えたことで、右打者への苦手意識もなくなった。

　代表決定戦は最大３試合。「全試合投げる」と腕をまくる背番号１は、旭川大雪ボーイズ時代の全国切符が懸かった日本少年野球北海道選手権、旭川龍谷時代の北北海道大会（独自）でいずれも準優勝に終わっており、「今度こそ絶対優勝する」。“シルバーコレクター”返上で札幌大を大学野球の聖地に導く。（島山　知房）