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【高校野球】“ヤノツジ”コンビが履正社を4強にけん引 多田晃監督「攻撃、守備ともにキーマン」

スポーツ報知 / 2024年10月5日 18時4分

そろって投打に活躍した履正社・辻(左)と矢野(カメラ・義村 治子)

◆秋季大阪府大会 ▽準々決勝 履正社10―3上宮太子=7回コールド=(5日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 履正社が上宮太子に7回コールド勝ちを収め、4強に進出した。「3番・投手」で先発した辻琉沙(2年)は6回3失点(自責0)で、打っては猛打賞を記録。「1番・遊撃」で出場した矢野塁(2年)は1安打1得点。投手としても7回に登板し、無失点2奪三振で試合を締めた。

 先発のマウンドに上がった辻琉は、アンダースローから「直球があまり走っていなかった分、変化球を中心に勝負できた」と初回を3者凡退に抑える立ち上がりを見せた。直後の攻撃では先頭の矢野が四球と盗塁でチャンスメイク。1死二塁として辻琉が適時左前打を放ち、先取点を奪った。1点リードの2回には、2つの失策と2本の安打が絡み3点を失ったが、3回以降は被安打1。粘り強く投げ、10得点した打線の流れを作った。

 小学生時代には阪神のジュニアチーム、中学生時代にはU―15日本代表で共闘した経験を持つ2人。7回にマウンドに上がった矢野が1回を3人でピシャリと抑え、「打撃も守備もライバルであり、いいコンビだ。野球の話を1番するのは琉沙(辻琉)」と話せば、辻琉は「公式戦で2人で投げきることは初めてだったので、うれしかったです」と顔をほころばせた。多田晃監督も「攻撃、守備ともにキーマン。この2人が出塁するかどうかがこのチームの鍵になっているのは間違いない」と2人への絶大な信頼を口にする。「大阪桐蔭を一緒に倒す」という履正社への進学を決めた最大の理由をかなえるために、まだまだチームを引っ張る。

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