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巨人・菅野智之がメジャー挑戦表明と謝罪「大事な時期に申し訳ない気持ち。今は日本一になることしか考えていない」

スポーツ報知 / 2024年10月6日 5時0分

東京Dでキャッチボールをする菅野智之。今オフ、海外FA権を行使することを明言した(カメラ・今成 良輔)

 巨人・菅野智之投手(34)が5日、今オフに海外FA権を行使してメジャー挑戦する意向を明かした。4日の米メディアでメジャー挑戦報道を受け、東京Dでの全体練習後に取材対応。20年オフにもポスティングシステムによる移籍を目指しており「向こうでプレーする気持ちでいる」とした一方で、チームがポストシーズンを控える中での本意ではないタイミングに「大事な時期に申し訳ない」と語った。まずは自身初の日本一へ向けて力を注いでいく。

 菅野は真っすぐに前を見つめ、自らの口でメジャーへの偽らざる思いを明かした。レギュラーシーズンを終え2日間の休養日を経て、東京Dで再開した全体練習後。「球団には自分の意向を伝えさせてもらった。僕自身も向こうでプレーする気持ちでいる」と、今オフ、21年に取得した海外FA権を行使してメジャー移籍する意思を表明した。

 前日4日に米スポーツ専門局ESPN(電子版)で「今オフ海外FA権を行使してメジャーを目指す意向」と、報道されており、今回の表明は本意でないタイミングだった。チームは4年ぶりのリーグVを達成し、日本一へ向けて約10日後から始まるポストシーズンを控えている。

 「チームは大事な時期。今回(報道で)出てしまったのが自分の意思ではないので、チームにとってもこういう大事な時期に申し訳ない気持ちももちろんある。まだ伝えていない人もいるので、こういう報道で知ってしまった人に申し訳ない」。菅野らしい周囲への思いも言葉に表れた。

 20年オフにもポスティングシステムによるメジャー移籍を目指していたが、30日間の限られた交渉期間で熟考を重ねて残留を決断。コロナ禍でメジャーの移籍市場の動きが例年以上に遅く難しい状況だった。その後も挑戦への思いは胸の中にあり、「もちろんジャイアンツでプレーすることも素晴らしいことではあります。でもやっぱり2020年に行けなかった時の、そういうのはずっと僕の中であったので、決断をしました」と明かした。

 4年の時を経て、今季は24登板で15勝3敗、防御率1・67で、最多勝と最高勝率のタイトルが確実。与四球率はキャリアハイの0・92と安定した制球力も数字に表れた。リーグVに大きく貢献し、MVPも最有力候補だ。通算136勝を積み上げ、再び志す舞台。35歳以上でのメジャーデビューとなれば日本人投手で9人目となる。かねて意思を伝えていた球団からは「戦力的には痛いけど応援する」との言葉を受けており、「ありがたいですね」と感謝の意を示した。

 もちろん現在見据えるのは、プロ12年目での初の日本一。CS最終ステージは17日の第2戦に先発予定で、この日はキャッチボールなどで入念に調整した。「今はもうチームが日本一になることしか僕は考えていない。次のクライマックスでしっかりチームが勝ち上がれるように。そこだけです」。巨人で仲間と歓喜を分かち合い、そして己の道を進んでいく。(田中 哲)

 ◆菅野 智之(すがの・ともゆき)1989年10月11日、神奈川・相模原市生まれ。34歳。東海大相模高、東海大から2011年ドラフトで1位指名された日本ハムに入団せず、12年ドラフト1位で巨人入団。最優秀防御率4度、最多勝3度、最多奪三振2度、最高勝率1度のタイトルを獲得。14年、20年MVP。17年から2年連続沢村賞。ベストナイン4度、ゴールデン・グラブ賞4度受賞。17年WBC日本代表。186センチ、95キロ。右投右打。

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