「僕はまだ…」戦力外も４番で２安打！ＤｅＮＡ大田泰示が胴上げを断った理由…球団初ファーム日本一

ＤｅＮＡ・大田泰示

◆ファーム日本選手権　ソフトバンク２―６ＤｅＮＡ（５日・ひなたサンマリンスタジアム宮崎 ）

　ファーム日本選手権は５日、サンマリンスタジアム宮崎で行われ、イースタン・リーグ優勝のＤｅＮＡが、ウエスタン・リーグ覇者のソフトバンクに６―２で勝利して、初優勝を飾った。戦力外通告を受けているＤｅＮＡ・大田泰示外野手（３４）は「４番・左翼」で出場。２安打を放ち、改めて現役続行の強い考えを明かした。

　巨人時代の思い出も詰まったサンマリン宮崎の左翼席から試合後、応援歌が響き「泰示！」コールが鳴り止まない。ＤｅＮＡの一員として臨んだ最終戦で４番を任されて２安打し、チームをファーム日本選手権初Ｖに導いた大田は深々と頭を下げて、ファンに感謝した。

　「１年間みんなと頑張ってきて、優勝できたのでよかったです。貢献できたかなと思います。若手がこのような一発勝負でも、答えを出した。いい経験になったと思う」

　１６年目の今季は梶原、度会、蝦名ら若手外野手が台頭し、１軍に昇格することはなかった。そして１日、来季構想外を球団から伝えられたが、現役続行の意思を固めている。試合後、球団４２年ぶりとなるイースタン・リーグ制覇をともに成し遂げた若手たちから胴上げを提案されたものの、断った。「僕はまだ現役をやるので、まだ早いです」。仲間の手で宙に舞うのは、もっと先と決めている。（阿見　俊輔）