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B2富山が開幕戦で1点差勝利…リーグ戦では1月7日以来の白星「ホッとしています」

スポーツ報知 / 2024年10月5日 21時21分

攻守で活躍したB2富山のPFフェルプス

◆プロバスケットボール ▽りそなB2リーグ・第1節 富山86-85神戸(5日、富山市総合体育館)

 東地区の富山グラウジーズは、86-85で西地区の神戸ストークスに勝利し、今季開幕戦を白星で飾った。昨季はB1で最下位に終わり、今季はB2で再出発。昨季はB1ワースト記録の32連敗を止められずにシーズンを終えていたが、ついにリーグ戦の連敗をストップした。4216人が訪れたホーム会場は、1月7日のB1横浜戦以来の勝利に沸き上がった。この日のヒーロー賞に選ばれたPG宇都直輝(33)は「本当にホッとしています。9か月間、勝つことが出来ず、この夏はすごく意気込んで練習してきた。僕らのバスケはまだまだ出来ていませんが、1点差でも勝てて良かったです」と笑顔を見せた。

 第1クオーター(Q)終盤から、1点を争う大接戦となった。攻撃ではPG宇都が鮮やかなドライブを武器に14得点を挙げれば、相手ディフェンスを引きつけて好パスを連発。PFユージーン・フェルプス(34)はチームトップの20得点、9リバウンド、C/PFアーロン・ホワイト(32)は14得点、11リバウンドをマークするなど、新加入の外国籍選手が活躍した。1点をリードした第4Q残り3秒では、フェルプスがブロックショットを決めて勝利を引き寄せた。ダビー・ゴメスHCは「プレシーズンからクロスゲームの試合には勝てており、自信が付いていた。最後は選手たちの勝ちたいという気持ちが強かった」と奮闘を称えた。

 その一方で、攻守でミスが目立ち、守備ではマークがずれて、フリーで打たれることもしばしば。3点シュート成功率は9・1%、ターンオーバーは19個を計上。ゴメスHCは「(この数字で)勝てたのは初めてだし、選手たちには、このようなひどいゲームでOKだと捉えないで欲しい。守備ではギャンブルし過ぎな場面もあった。今日は3ポイントシュートは決まらなかったが、明日は決めてくれると思う」と振り返った。

 B2に降格したが、4000人を超えるファンが訪れ、大声援で選手たちを後押しした。ゴメスHCは「2時間前に会場に来たら、500人くらいの観客が並んでくれていた。自分たちも、もっといいバスケをしないといけない」と気を引き締める。チームの完成度を高めながら、B1復帰に向けて新たなスタートを切る。(中田 康博)

 ○…開幕戦で敗れた神戸のプレドラッグ・クルニッチHCは「本当にいい雰囲気の中、素晴らしい試合だった。神戸から来たファンにも感謝しています。すごく競った試合で、どちらにも勝つチャンスがあった。選手たちが悪いのではなく、最後は運が足りなかったのかもしれない」と振り返った。

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