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大谷翔平が同点3ラン&バット折り執念安打で逆転つなげる 4打席目は3球で空三振

スポーツ報知 / 2024年10月6日 12時3分

◆米大リーグ・地区シリーズ第1戦 ドジャース―パドレス(5日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、山本由伸投手(26)が先発したポストシーズンのチーム初戦となる地区シリーズ第1戦、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、6回先頭の4打席目は4番手右腕・アダムと対戦し、3球で空振り三振に倒れた。

 パドレスの先発はディラン・シース投手(28)。レギュラーシーズンではチーム最多14勝(11敗)を挙げ、防御率3・47だった右腕だ。大谷は今季は4打数1安打で本塁打が出なかったが、21、23年には1本ずつの本塁打を放っており、通算の対戦成績は15打数4安打の打率2割6分7厘で、2本塁打、4打点だった。

 1回表には先発の山本が、マチャドに2ランを浴びるなど、まさかの3安打で3失点。ドジャースはいきなり追いかける展開になった。大谷の初回先頭の1打席目は、初球からフルスイングをして本拠地のファンを沸かせたが、左飛に倒れた。

 だが圧巻の打撃を見せたのは3点を追う2回2死一、二塁の2打席目。2ボールから左膝付近に自打球を当てて一度は表情をゆがめて打席を外し、2ボール、1ストライクから仕切り直しの4球目。高めの直球を振り抜くと、打球角度25度、打球速度111・8マイル(約179・9キロ)というライナー性の当たりで右翼席に運んだ。初回に山本が3失点して苦しい展開になったが、一振りで試合を振り出しに戻した。打球の行方を確認すると、何度も絶叫して、バットを放り投げた。

 それでも直後の3回に山本が再び2点を失って勝ち越しを許すと、山本は3回60球、5安打5失点で無念の降板。4回のマウンドには元広島ブレージャーが上がるなど、継投策に入った。

 2点を追う4回1死一、二塁で迎えた大谷の3打席目。パドレスは左腕・モレホンにスイッチしたが、フルカウントから内角高めのシンカーにバットを折られながら必死のスイングで打球を中前に落とし、執念の安打を放って1死満塁とチャンスを広げた。すると続くベッツの打席の暴投で1点差に迫った。さらにT・ヘルナンデスが3番手右腕・エストラダから逆転の2点適時打を放った。2点をリードした6回先頭の4打席目は、4番手右腕・アダムから3球で空振り三振を喫した。

 エンゼルス時代の6年間は届かなかったポストシーズンの舞台。ドジャース移籍1年目でチームの3年連続地区優勝、12年連続ポストシーズン進出に大きく貢献した。チームは2年連続で地区シリーズで敗退中だが、大谷は前日4日(同5日)に「同地区のライバル(パドレス)が相手なので、みんなの士気は高いと思いますし、ファンの人もそうだと思いますけど、僕としては(ドジャースに)来た1年目で、そういうところでプレーできるっていうのはまず感謝したいなと思います」と気合を入れていた。

 今季、韓国・ソウルで行われた開幕戦でも対戦したパドレス。レギュラーシーズンでは5勝8敗と負け越した。大谷も打率3割2分6厘の数字を残したが、12試合で1本塁打、7打点はやや抑え込まれた印象もある。54本塁打、130打点で2冠王に輝き、リーグ2位の打率3割1分、59盗塁もマークしたが「シーズン中に残した成績は、それはそれだと思う。別にポストシーズンのアドバンテージになるわけでもない。パドレスは球界の中でも素晴らしいピッチャー陣だと思いますし、なかなか自分の打席を冷静に送るっていうのは難しい相手だとは思いますけど、初めてのポストシーズンでしっかりそれをできれば、十分にこう数字は残るんじゃないかなと思う」と意気込んでいた。

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