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【巨人】6打点3ラン締め きっかけは右方向…担当記者が選んだ岸田行倫のベストゲーム

スポーツ報知 / 2024年10月13日 15時0分

9回2死一、二塁、3ラン本塁打を放った岸田行倫(カメラ・清水 武)2024年7月5日撮影=神宮球場

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆7月5日 巨人10―3ヤクルト(神宮)

 [勝]戸郷7勝4敗 [敗]小川2勝4敗

 [本]山田6号(戸郷・6回)丸6号(石山・7回)岸田3号3ラン(清水・9回)

 「岸田劇場」の締めくくりは、鮮やかな放物線だった。ひと握りバットを短く持って、岸田行倫捕手の猛打がさく裂した。4点リードの9回2死一、二塁、清水の真ん中低めフォークを左翼席へ放り込んだ。ダメ押しの今季3号3ラン。「たまたまです。ランナーがいる時に打てて良かった」。3安打6打点で、プロ入り初の1試合3打点以上をマークした。

 春先は苦悩していた。キャンプの実戦形式ではバットが沈黙。もがく中で、きっかけになったのは右方向への意識だった。「矢野(打撃)コーチからもアドバイスをもらいながら、困ったら逆方向という考えにしました」。ボールを引きつけて、極端に短く持ったバットで振り抜く新スタイルを確立した。攻守で急成長し、キャリアハイを大幅に更新した7年目。打撃の進化を示した神宮での躍動ぶりだった。

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