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35歳坂本勇人の三塁守備は「まだ完成形ではない」セ最高の守備率.976からさらなる伸びしろある

スポーツ報知 / 2024年10月7日 5時10分

全体練習後、居残りでノックを受ける坂本勇人(カメラ・宮崎 亮太)

 巨人・坂本勇人内野手(35)が6日、東京Dで行われた全体練習後に居残り特守を行った。2日のDeNA戦(東京D)を最後に実戦から離れる中で、ウィーラー巡回打撃コーチのノックを受けて三塁の守備の動きを徹底確認。阿部野球の“原点”となる高い守備への意識を、巨人担当キャップの片岡優帆記者が「見た」。7日からは東京Dと「みやざきフェニックス・リーグ」が開幕する宮崎の2か所で、CS最終Sに向けて調整を進めていく。

 ベテランが黙々と白球を追っていた。東京Dの1軍全体練習。最後のメニューのフリー打撃が終わり、選手がベンチ裏に引き揚げる中、坂本が一人残って三塁守備をおかわりするように、居残り特守を敢行した。合計約20分間、ウィーラーコーチのノックを受け、三塁線の逆シングルや三遊間の足の運び、ボテボテの前へのゴロの一塁ランニングスローまで何パターンもの動きを入念に確認。小刻みなステップ、俊敏な動きを繰り返した。

 セ・リーグの今季全日程がこの日終了。坂本は三塁手(規定以上)でリーグ最少の6失策、同最高の守備率9割7分6厘をマークした。平均的な野手が守る時と比べてどれだけ失点を防いだかを示す守備の指標・UZRでも「10・1」と圧倒的な数値を残した。

 昨年途中に遊撃から三塁に転向。開幕から三塁手として臨むのは初だった。キャンプから川相内野守備コーチと二人三脚で猛特訓。遊撃に比べて打者との距離が近く、難しいバウンドも多いが、柔らかいハンドリングで対応した。打撃面で苦しみながら「守備はしっかりやらないといけない」と、集中力を切らさず好プレー連発で投手を救った。

 チーム失策数はリーグ最少の58。坂本の他にも岡本和が一塁、吉川が二塁、丸が外野で守備率リーグ1位を記録した。143試合全試合出場の吉川はわずか5失策で広大な守備範囲が光った。丸も無失策と安定。球際の強さが4年ぶりリーグ優勝を支えた。前半戦は守備で苦戦した遊撃の門脇も、粘り強く練習を重ねて後半戦は安定感を取り戻した。鉄壁の守備は短期決戦でも大きな武器になる。

 川相コーチによると坂本の三塁守備は「まだ完成形ではない」と、さらなる伸びしろがあるという。CS最終S初戦は16日。調整期間に少しでも守備の良い感覚をつかもうと反復練習で追求する坂本の姿に、守り勝つ野球を掲げる阿部巨人の強みが見えた。

(巨人担当キャップ・片岡 優帆)

 ◆UZR(Ultimate Zone Rating=アルティメット・ゾーン・レーティング) 同じ守備位置、守備機会で平均的な選手が守った時と比べて失点をどれだけ防いだか、守備での貢献度を表す守備の指標。打球の性質や飛んだコースなどから算出し、平均的な選手が0、10を超えると特に優秀とされる。

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