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ソフトボール・坂本実桜「絶対に負けない」9回完投の上野由岐子と終盤投げ合い 1―1で日立が首位堅持

スポーツ報知 / 2024年10月7日 0時16分

7回から2番手で登板し、無失点に抑えた日立の坂本実桜

◆ソフトボール ▽ニトリJDリーグ 第11節 日立 1―1 ビックカメラ高崎(6日、東京・多摩市一本杉公園野球場ほか)

 東地区1位を走る日立が同2位のビックカメラ高崎との首位攻防戦を1―1で引き分けた。先発左腕・田内愛絵里(あかり)が6回1失点の力投を見せ、1―1の7回から2番手で登板した右腕の坂本実桜(みお)が3回を無失点に抑えた。打っては0―1の7回先頭の6番・森山遥菜内野手が右中間に同点ソロを放った。試合はリーグの規定で延長9回の引き分けとなり、日立は首位の座をキープした。

 負けられなかった。無死二塁で始まった延長8回。相手先発の上野由岐子が無失点に抑えたのを見た坂本も、闘志を燃やしてマウンドへ。先頭打者にバントを許さず、2死三塁から1番・藤本麗を左飛に切った。1死二、三塁で始まった9回は三振、遊ゴロで封じた。ライバルチームに得点を許さず、東地区首位の座を守った坂本は「チーム全員が日立らしく楽しんで、思い切りやろうと戦った結果、同点に追いつくことができた。先攻だったので(上野の投球を)追いかけるように自分が守備に行っていて、絶対に負けないという気持ちで投げていました」と安どした。

 日本代表で初めて海外での国際大会に出場した7月のワールドカップファイナル(イタリア)では、この日延長を投げ合った上野とチームメートとして戦った。予選リーグのプエルトリコ戦とスーパーラウンドのカナダ戦の2試合にリリーフ登板。海外のパワーヒッターと対峙(たいじ)し得るものは多かった。「コースや高さがちょっとでも甘くいくと、簡単にホームランを打たれてしまうので頭を使って投げていました」と自身のスタイルを軸に、海外勢に対する投球も学んだ。

 ひと夏の経験を胸に臨むリーグ終盤戦。首位を守ってレギュラーシーズンは残り6試合だ。7日(10時30分開始)は同会場で東地区6位のNECと対戦する。今季は日立の主将も務める右腕は「もちろん優勝を目指していますが、まずは目の前の一戦を全員でどう戦っていくか。きょうドローになって、みんながどう感じているか分からないけど、自分はここからもうやるしかないと力がわいてきました。まずは明日のNEC戦、チーム全員で戦っていきたい」と力を込めた。

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