城田優「幸せ」 花總まり迎え、サントリーホールで芸能生活２５周年公演

ゲストの花總まりと共演する城田優

　俳優の城田優が７日、東京・サントリーホールで芸能生活２５周年コンサートを行い、昼夜２公演で４０００人を魅了した。

　「自分の曲やオーケストラ、バンドを巻き込んで、いつかコンサートができるようになったらいいね。広い会場で、たくさんの人たちを前に歌えたらいいよねと、１３、１４歳の時から言っていた」と感慨深げ。新進気鋭の作曲家で鍵盤奏者の岩代直也氏の率いるオーケストラを従えての公演。「オーケストラを背負（しょ）っての、ソロのコンサートをやったことがなかった。普段、お客さんとして足を運んでいるステキな場所で、記念すべきタイミングで、素晴らしい演奏家の皆さんとステキな音楽を奏でられることを幸せに思います」と喜びをかみ締めた。

　自ら選曲に携わり「『城田優』という表現者が、どのようなものに触れてきて、どのようなものを作っているかが一挙に分かるような。幅広いジャンルの曲がそろっている。『城田優』ってこんな人だよと、音楽で表現できれば」と説明。２０２０年のコロナ禍で「不完全燃焼、幻の公演になってしまった」というホールツアー「Ｍａｒｉａｇｅ」の演目から「Ｍａｒｉａｇｅ」など３曲を歌唱。初ミュージカル「美少女セーラームーン」から「風の詩人」、新曲「夢の種～Ｉ’ｌｌ　ｂｅ　ｂｙ　ｙｏｕｒ　ｓｉｄｅ」（３０日配信）など２２曲を披露した。

　ゲストに花總まりを迎え、自身も出演したミュージカル「エリザベート」のナンバーで共演。「（観客を）あえて裏切って。トートと以外の感覚で『エリザベート』に接する」とポイントを明かした。

　「僕自身、毎日、誰かしらに救われている」と城田。「自分が何かの役に立てている、その人の傷口にあたたかい痛み止めを届けられたならば、本望ですし、そういう機会が時々ある。そういう時に、心からやっていて良かったなと思うし、続けていれば、誰かの心を救うことができるんじゃないかと思う」と話した。

　大阪公演は３０日にフェスティバルホールで。