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ダルビッシュ「一球一球、反応を見ながら投げた」 絶好調・大谷翔平を3打数無安打に抑えられた要因

スポーツ報知 / 2024年10月8日 5時0分

◆米大リーグ・地区シリーズ第2戦 ドジャース2―10パドレス(6日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が6日(日本時間7日)、地区シリーズ(S)第2戦の敵地・ドジャース戦に先発し、「1番・DH」で出場した大谷翔平投手(30)を3打数無安打に封じるなど、7回3安打1失点と好投して勝利投手となった。大谷に対しては、多彩な変化球を使って的を絞らせない老練な投球で翻弄(ほんろう)。田中将大に並ぶ日本人最多のポストシーズン(PS)5勝目を挙げた。対戦成績は1勝1敗となり、第3戦は8日(同9日)にサンディエゴで行われる。

  * * *

 ダルビッシュの技術と経験が、大谷を、ドジャースを上回った。3点リードの6回先頭、フルカウントからの6球目。大谷への勝負球に73・0マイル(約117・5キロ)のカーブを選択し、ボテボテの投ゴロに打ち取った。「頭のすごくいい選手。自分もすごく考えながら、一球一球、大谷君の反応を見ながら投げた」。4年ぶりのPS日本人対決。メジャー13年目の右腕が大谷を3打数無安打と完璧に封じ、7回3安打1失点で勝利投手となった。

 第1戦で同点3ランを放った球界最強打者に、全く的を絞らせなかった。この日投げた7球種のうち大谷には6球種を使い、低めを徹底した。「セットに入ってから長く持ったりとか、足の上げている時間を変えたりという工夫は全体的にしていました」。初回は外角低めスライダーで空振り三振。3回1死では外角低めのスプリットで引っかけさせ、一ゴロに仕留めた。

 シーズンを含め、直接対決は8打数1安打。初PSに燃える大谷に対し、PS12登板目の男は落ち着き払っていた。「起きてから全く緊張もなかった。本当に落ち着いていた」。相手の狙いを感じながら、頭脳的な配球で1勝1敗のタイに持ち込み、「もう38歳なので、ガチガチに緊張はちょっとしてられない」と余裕十分に振り返った。

 予想外のハプニングにも動じなかった。7回、外野のファンから左翼のプロファーに向かって缶などが投げ込まれ、約8分間中断。未経験の出来事に驚いたが、「得点を与えてしまうと、また流れが変わってしまうかもしれない」と強く意識。無安打無失点でしのぎ、力強く何度も手をたたいた。

 17年はド軍に所属し、21年のパ軍移籍後は同地区のライバルとしてしのぎを削り、打倒ドジャースへの強い思いをチーム、ファンと共有してきた。9月24日にド軍に勝ってPS進出決定後のシャンパンファイト。地区優勝の可能性が残ったため、「ちょっと複雑な気持ち。まだドジャースを追いかけている段階」と歓喜の輪にはほぼ加わらず淡々としていたほどだ。

 22年の地区Sは初戦を落としたが、2戦目にダルが勝ってド軍に3連勝で突破。「クラブハウスの雰囲気はすごく良かったし、いい方向に行けばいいなと思う」。ダルビッシュが大谷を封じ込め、シリーズの流れを変えた。(安藤 宏太)

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