出演者一新の新春浅草歌舞伎、演目発表「絵本太功記」武智光秀役に中村橋之助＆市川染五郎ダブルキャスト

中村橋之助、中村莟玉、市川染五郎らが出演する新春浅草歌舞伎

　松竹は８日、来年１月に東京・浅草公会堂で上演する「新春浅草歌舞伎」（１月２～２６日）の演目を発表した。

　次代を担う歌舞伎俳優の登竜門として４０年以上の歴史がある新春浅草歌舞伎。今回から出演者が一新され、中村橋之助、中村鷹之資、中村莟玉、中村玉太郎、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松らが出演する。

　第１部、第２部に上演するのは義太夫狂言の名作「絵本太功記　尼ヶ崎閑居の場」。戦国武将・武智光秀を染五郎、橋之助が、美形の若武者・武智十次郎を鷹之資、鶴松が、美しく華やかなお姫様・初菊を玉太郎、左近が、勇猛な武将・佐藤正清を左近、鷹之資が、品格ある武家の妻・操を鶴松、莟玉が、颯爽とした名将・真柴久吉を莟玉、染五郎がそれぞれダブルキャストで演じる。

　さらに第１部では「仮名手本忠臣蔵」よりおかる、勘平の華やかな道行を描く舞踊「道行旅路の花婿」を上演。おかるを莟玉、早野勘平を橋之助、鷺坂伴内を玉太郎が演じる。第２部では、曽我五郎に左近、曽我十郎に玉太郎、静御前に鶴松の配役で早春の清新な空気を感じる美しい舞踊「春調娘七種」。そして、次郎冠者に鷹之資、太郎冠者に染五郎、曽根松兵衛に橋之助の配役で人気舞踊「棒しばり」を上演する。