シンガポール代表・小倉勉監督「チャンスはあった。そこで点を取れるように」ＦＣ東京に０―４敗戦 東京Ｖ、横浜ＦＭとも試合

FC東京と練習試合を行ったシンガポール代表・小倉監督

　日本代表コーチなどを歴任し、今年２月に監督に就任した小倉勉監督が指揮するシンガポール代表は８日、東京・小平グラウンドでＦＣ東京と練習試合を行った。

　雨の中、前後半２失点ずつを喫し、試合を通してチャンスは数度訪れたが、ゴールネットを揺らすことは出来ずに０―４で敗戦。小倉監督は「できた部分もあり、できなかった部分もありました。チャンスはあったんですけど、そこで点を取れるように。点を取られるのは、ある程度自分たちのミスからっていうのはあるんですけど、点を取れなかったっていうことにひとつ大きな課題があるのかなと感じました」と振り返った。

　それでも、試合の中ではＤＦラインから組み立て、ゴールに迫るプレーもあった。就任から８か月が経過し「選手たちもすごく一生懸命、前向きに取り組んでくれて、今日もそういうところは見られたと思うんで、そういうのを続けていくっていうのは大事かな」と一定の手応えも口にした。

　今回はＦＣ東京との試合のほかにも、１１日に昨年までヘッドコーチを務め、１６年ぶりのＪ１昇格に貢献した東京Ｖと、１４日には強化責任者などを歴任した横浜ＦＭとも練習試合を行う。日本での３試合を経て、１２月に行われるＡＳＥＡＮ（東南アジア諸国連合）の大会「ＡＳＥＡＮ　Ｍｉｔｓｕｂｉｓｈｉ　Ｅｌｅｃｔｒｉｃ　Ｃｕｐ　２０２４」に臨む。東南アジア全体のサッカーについて「もうかなり力をつけているんじゃないですか。人口も増えて、若い選手もたくさんいい選手もいる。かなり、注目される大会になりつつあるのかなという気はします。（大会は）目標というよりも一戦一戦やっていくしかない」と意気込んだ。