パリ五輪でバスケ実況担当 ３８歳テレ朝アナウンサー三上大樹さんが急死…入社１６年目スポーツ中継のエース

亡くなった三上大樹さん

　スポーツ実況で活躍した、テレビ朝日アナウンサーの三上大樹（みかみ・ひろき）さんが５日に病気のため死去していたことが８日、分かった。３８歳だった。

　同局は、スポーツ報知の取材に対し「当社社員、三上大樹アナウンサーは１０月５日に逝去されました。心よりお悔やみ申し上げます」と対応。死因などについては「病死ですが、詳細は差し控えさせていただきます」とした。アナウンサーとしての最後の仕事は、先月１３日の「報道ステーション」のスポーツニュースのナレーションだった。同局関係者によると、三上さんは闘病中だったわけではなく「急に具合が悪くなって入院したようだ」という。

　同関係者によると、三上さんは安定したアナウンス力と誠実な人柄で局内での信頼が厚かった。三上さんは今年のパリ五輪でも、ＮＨＫと民放各社で構成される「ジャパンコンソーシアム」の一員として現地に派遣。バスケットボールやバドミントン、アーティスティックスイミングなどの実況を担当した。周囲も帰国後も夏の甲子園で実況するなど「疲れを見せることなく、精力的に働いていた」と振り返る。

　局ではスポーツ中継を支えるエースアナの一人。自身も神奈川・横須賀高では硬式野球部、早大では準硬式野球部で投手として活躍したスポーツマンだった。経験を仕事にも生かしプロ野球や高校野球、ＷＢＣや、フィギュアスケートグランプリシリーズ、「ワールドプロレスリング」などで実況を務めた。

　◆三上　大樹（みかみ・ひろき）１９８６年４月１６日、神奈川県出身。早大スポーツ科学部卒業後の２００９年にテレビ朝日に入社し、同期は板倉朋希アナ、加藤真輝子アナ、宇賀なつみアナ（現フリー）。１４年には「熱闘甲子園」のサブキャスター兼ナレーションを担当。「Ｇｅｔ　Ｓｐｏｒｔｓ」の進行も担当していた。