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サッカー日本代表、敵地サウジアラビア戦は「早い時間の先制大事」過去3戦3敗無得点も諦め早い国民性…担当記者が「読み解く」

スポーツ報知 / 2024年10月9日 23時27分

練習でボールを奪い合う(左から)南野、藤田、板倉ら日本代表イレブン(カメラ・岡島 智哉)

 【ジッダ(サウジアラビア)8日=岡島智哉】サッカー日本代表は、2026年北中米W杯アジア最終予選3連勝を狙う10日(日本時間11日)のサウジアラビア戦に向けて、全27人が当地に集結し、大部分を非公開にして調整を行った。キックオフ時点で気温32度、湿度60%、観衆6万2000人が予想され、過去3戦3敗無得点の過酷なアウェー戦をどう戦うか。多くの選手が「ヤマ場」「大一番」と語る決戦での森保ジャパンの戦い方を岡島記者が「読み解く」。

 多くの選手が口をそろえるように、サウジ戦は最終予選最大の「ヤマ場」「大一番」であり「難所」である。選手の質で言えば日本が明らかに上だが、気候等の環境面において「アウェー」の要素があまりに多い。

 では、どう戦うべきか。3戦3敗無得点の過去を振り返っても、そして独特な土地柄と国民性を考えても、伊東が「0―0だと相手も気迫を持ってできる。早い時間の先制が大事」、三笘が「試合の入り方で全て決まる。失点すると難しい」と語るように、序盤の戦い方が勝敗のカギを握るはずだ。

 極論を言えば「先制さえすれば、全て解決」だ。6万2000人を試合の早い段階で黙らせることができれば、あらゆる逆境要素を無力化できる。中東の人々は、先制されると急に静かになる。9月のバーレーン戦でも、日本の選手にレーザー光線を浴びせる元気はどこへやら、前半の失点で落胆し、試合終了を待たずに大勢が会場を去ってしまった。

 諦めの早さは選手も同様だ。一方で同点やビハインドで後半に突入すると、暑さもあって体力面、メンタル面で相手が優位に立つだろう。過去3戦の敗北は、いずれも前半に先制できず、足が止まった後半に決勝点を与えた。森保ジャパンはW杯最終予選(第1次政権含む)で先制した試合は9戦全勝。一方で先制されると1分け2敗で未勝利。どちらが「先制パンチ」を放てるかで、試合の行く末は決まる。

 9月、敵将マンチーニ監督が「我々の選手は20人がクラブでベンチだ」と嘆いた。海外のスター選手獲得を推し進める一方、外国人選手の同時出場が10人まで可能な事情もあり、サウジ人選手の出番が減っている。今回は選手を一部入れ替えてきたが、試合勘の不安に連係面の不安も重なる形となった。その隙を突きたい。

 中村が4戦連続得点の勢いそのままに合流するなど、日本は所属クラブで好調を維持する選手が多い。板倉は「きれいなサッカーをしたいとも、できるとも思っていない。とにかく勝つ」と息巻いた。W杯出場枠の拡大だとか、そんなことは関係ない。しびれる試合での勝利は、チームを大きく成長させる。この大一番は、是が非でも勝っておきたい。

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