ボーイズリーグ 札幌豊平が有終の7位…開幕3連敗からV字回復し秋季北海道選手権に挑む
スポーツ報知 / 2024年10月10日 9時2分
◆エイチ・アイ・エスカップ 第33回秋季リーグ戦 第7節~最終節 (5~6日、夕張・サングリンスタジアムほか)
札幌豊平が最終戦で札幌北広島に4―2で勝利。3勝4敗1分けの7位で終わったが、3連敗から大きく盛り返し、上り調子で秋季北海道選手権(12日開幕)へ挑む。優勝を決めていた旭川大雪は最終戦も苫小牧を圧倒して全勝締め。札幌北広島が2位、札幌手稲が3位、旭川道北が4位で続いた。
3勝4敗1分けの7位で終わった札幌豊平だが、3連敗スタートからのV字回復で明るい展望が開けてきた。最後は2位・札幌北広島を撃破。成長を強く印象づけた。
1点リードの3回、2死一、二塁から5番・清野馨(2年)の右前打に敵失が重なり2点追加。続く中田太陽地(たひち、2年)が中前適時打で加点し、差を広げた。徹底的にバットを振り込んできた打線は、リーグ後半に入ってしぶとさを発揮。得点機をきっちりとモノにできるようになった。
前チームは夏の北海道選手権を制するなど4つのタイトルに輝き、日本選手権とジャイアンツカップにも出場した。新チームは比べられるプレッシャーがある。試合経験も乏しく、故障者も出るなど険しい船出となった。黒岩公二監督は「ゆったり、おっとり」のチームカラーを脱すべく、「もっと大胆に」と要求。選手は少しずつ変わってきた。
2安打に絶妙なスクイズも決めた中田は、“常夏の楽園”が由来の名前(タヒチ)の通り、明るいムードメーカーとしても打線をけん引。秋季北海道選手権に向け、「流れが来ている」と実感している。3打数3安打の清野は「声掛けもできるようになり、チームはまとまってきた」と手応えを口にし、2失点で好投した左腕エース菊地健斗(2年)は「流れに乗っていきたい」。照準は、秋季北海道選手権での“下克上V”だ。
(石井 睦)
○…旭川大雪は苫小牧を4回コールドで下し全勝Vを飾ったが、先発右腕の前田健成(2年)は「全然ダメ。コントロールが定まらなかった」と2失点を反省した。リーグ1位は通過点。春の全国切符が懸かる秋季北海道選手権の優勝を最大の目標とする。前田は「もっと腕を振って、低めやコースに投げ分けられるようにしなければ」と先を見据えた。
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