エディーＨＣ、未招集の松田力也、松島幸太朗の現在地を説明「課題を克服できれば」「リーグワンでいいプレーを見せれば」

日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（カメラ・大谷翔太）

　日本ラグビー協会は１０日、１３日から宮崎などで行う日本代表合宿の参加メンバーと今秋の欧州遠征メンバーを発表した。２６日に世界ランク３位のニュージーランド戦（日産ス）を控える日本は、若手中心の編成。昨年のＷ杯フランス大会メンバーではＦＷ姫野和樹（トヨタ）が代表復帰したが、ＦＷ稲垣啓太（埼玉）やリーチ・マイケル（ＢＬ東京）らは、コンディション調整中のため未招集リストに。攻撃の軸を担ったＢＫ松田力也（トヨタ）、松島幸太朗（東京ＳＧ）らも招集されなかった。

　Ｗ杯フランス大会では正司令塔として、キック成功率９割超えの活躍を見せた松田は今年、６月のイングランド戦から試合に出場。７月のイタリア戦（１４●４２）では１０番で先発したが、ジョーンズＨＣは「課題に取り組む時間をつくるために、所属チームに戻した」と明かした。また「その課題を克服できれば、またよりよい選手になれば、また戻ってくると思っている」と語り、更なる成長に期待を寄せた。

　Ｗ杯３大会に出場したベテラン松島は昨季終了後、「またイチから体を作りたい」と、代表活動の辞退を表明。ジョーンズＨＣもこの日「松島に関しては、招集の対象ではない」と語り「体をしっかり治さないといけないところもあると思うし、よりよい選手になる必要がある」と指摘した。近年のラグビーでは「ボールインプレーの時間が３５分」と語る指揮官は「その中で試合の強度は著しく上がった。いかにフィジカリティをあげながらその３５分間をプレーできるか。競い合うことができるかが、肝」。テストマッチに臨むコンディションに仕上げることを臨み「リーグワンでいいプレーを見ることができれば、来季招集のチャンスが巡ってくるかもしれない」と語った。

　日本代表は２６日にＮＺ戦を戦い、１１月９日からフランス代表戦、ウルグアイ代表戦（同１６日）、イングランド代表戦（同２４日）の３連戦に臨む。

　◆秋の日本代表活動メンバー

　【ＦＷ】岡部崇人（横浜）、竹内柊平（浦安）、為房慶次朗（東京ベイ）、オペティ・ヘル（東京ベイ）、三浦昌悟（トヨタ）、茂原隆由（静岡）、坂手淳史（埼玉）、原田衛（ＢＬ東京）、松岡賢太（神戸）、秋山大地（トヨタ）、エピネリ・ウルイヴァイティ（相模原）、ワーナー・ディアンズ（ＢＬ東京）、サナイラ・ワクァ（花園）、サウマキ・アマナキ（神戸）、下川甲嗣（東京ＳＧ）、姫野和樹（トヨタ）、ファカタヴァ・アマト（ＢＲ東京）、アイザイア・マプスア（トヨタ）、ファウルア・マキシ（東京ベイ）

　【ＢＫ】小山大輝（埼玉）、藤原忍（東京ベイ）、立川理道（東京ベイ、主将）、中楠一期（ＢＲ東京）、長田智希（埼玉）、マロ・ツイタマ（静岡）、ジョネ・ナイカブラ（ＢＬ東京）、浜野隼大（神戸）、池田悠希（ＢＲ東京）、梶村祐介（横浜）、シオサイア・フィフィタ（トヨタ）、ニコラス・マクカラン（トヨタ）、ディラン・ライリー（埼玉）、松永拓朗（ＢＬ東京）

　◆欧州遠征から参加

テビタ・タタフ（ボルドー）、斎藤直人（トゥールーズ）

　◆国内合宿まで参加

飯沼蓮（浦安）、矢崎由高（早大）

　◆練習生

村田大和（京産大）、海老沢琥珀（明大）

　◆コンディション調整のため未招集選手

　浅岡俊亮（トヨタ）、稲垣啓太（埼玉）、木津悠輔（トヨタ）、ベン・ガンター（埼玉）、ティエナン・コストリー（神戸）、サミソニ・トゥア（浦安）、根塚洸雅（東京ベイ）、福田健太（東京ＳＧ）、堀越康介（東京ＳＧ）、リーチ・マイケル（ＢＬ東京）、李承信（神戸）、山沢拓也（埼玉）