異例ロングティーにフリー広角打ち 巨人・岡本がCSのMVP再現へ東京Dで充実調整…担当記者が「見た」
スポーツ報知 / 2024年10月11日 5時20分
巨人・岡本和真内野手(28)が東京に残留して、16日から本拠・東京Dで始まるクライマックスシリーズ(CS)最終Sへ向けてコンディションを仕上げている。19年のCSではMVPを獲得し、日本シリーズ進出へと導いた主砲。チームの命運を託される大黒柱の調整ぶりを、巨人野手担当の宮内孝太記者が「見た」。
静寂の東京Dに、破壊音がこだまする。うなずく表情と圧巻の弾道が岡本和の充実ぶりを物語っていた。重圧のかかる場面で打つために、黙々とバットを振っている。フリー打撃前には普段はあまり行わないロングティーを実施。体全体を使ってパワーを伝えるスイングを確認した。その後のフリー打撃ではセンター中心に打ち返しながら、最後は右翼への痛烈なライナーで締めた。
実戦機会を求めて「みやざきフェニックス・リーグ」に参加する選手が多い中で、坂本とともに東京に残留。本拠地での調整であれば、整った環境で時間に縛られずに、思う存分練習に打ち込むことができるメリットがある。個人練習では「ウェートをやったり、マシンを打ったりしている」と話すように、全体練習終了から4時間以上過ぎてから帰路につく日もある。実戦感覚を養う以上の利点があるからこそ残留を選んだのだろう。納得がいくまで時間を費やしている。
短期決戦で担う役割は当然分かっている。ポストシーズンでは酸いも甘いも経験してきた。19年はCS最終Sで15打数8安打、3本塁打、7打点でMVPを獲得。日本シリーズ進出へと導いた。その一方で、18年は第1Sからの5試合で18打数1安打、1打点に終わり、最終Sで敗退。左脇腹痛で出場なしに終わった21年も最終Sで散り、屈辱にまみれた。自身のバットがCS突破の命運を握っていることは理解している。だからこそ、万全の準備を期す。
今後も東京Dで調整し、12日にはシート打撃で実戦感覚も養う。「日本一になったことがないので、その景色を見たい」と決意を込めていた主将。19年の再現へ。準備はできている。(宮内 孝太)
◆巨人岡本和とCS
▽18年 ヤクルトとの第1Sと広島との最終Sの計5試合で18打数1安打1打点と沈黙し、チームも敗退。
▽19年 阪神との最終S4試合で15打数8安打、打率5割3分3厘、3本塁打、7打点でMVPを獲得し、日本S進出の原動力に。
▽20年 新型コロナウイルスの影響でセ・リーグはCS開催なし。
▽21年 左脇腹痛で第1、最終Sの全戦欠場。チームもヤクルトとの最終Sで敗退した。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【日本ハム】清宮幸太郎がロッテ3本柱を打ち崩す…12日からのCSでキラーぶり発揮なるか
スポーツ報知 / 2024年10月11日 6時0分
-
巨人・吉川 CSファイナルS“ぶっつけ出場”阿部監督が示唆 左脇腹痛で実戦出場せず別メニュー調整
スポニチアネックス / 2024年10月11日 5時33分
-
吉川尚輝に「重症説」飛び交い巨人CSに懸念…最終戦“ほぼインチキ”で今季全試合スタメン達成も
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月3日 11時27分
-
阪神・佐藤輝 今年も狙う有終の美弾「最終戦で1本?いや、何本でも(笑い)」
スポニチアネックス / 2024年10月3日 5時16分
-
巨人・吉川尚輝がプロ8年目で初の全143試合出場「素直にうれしい」 負傷箇所は「大丈夫」
スポニチアネックス / 2024年10月2日 23時27分
ランキング
-
1大谷翔平の激怒は「最高だった」 横にいた外野手は“恐怖”も…ド軍を突き動かした激情
Full-Count / 2024年10月10日 15時22分
-
2ラファエル・ナダル引退を正式発表…11月デビス杯が最後の舞台に 4大大会通算22勝
スポーツ報知 / 2024年10月10日 18時47分
-
3過熱する大谷翔平“便乗ビジネス” オークションに「大谷の中古車」が出品、義兄のアパレルブランドでは“匂わせ”疑惑も
NEWSポストセブン / 2024年10月10日 7時15分
-
4因縁パドレス観客すら…大谷翔平に虜になる決定的瞬間 「魔法で笑顔に」ネット越しに一瞬の交流
THE ANSWER / 2024年10月10日 22時3分
-
5阪神フロントすでに来季組閣に着手 藤川次期監督の「右腕」ヘッドコーチ候補5人の名前
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月9日 11時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください