張本美和が中国戦で見せた3つの進歩…平野早矢香さん「勝つべくして勝った」
スポーツ報知 / 2024年10月10日 22時40分
◆卓球 アジア選手権 第3日(9日、カザフスタン・アスタナ)
女子団体決勝で、世界ランク2位の日本が同1位の中国を3―1で破り、2大会ぶりの優勝を飾った。中国が出場した大会での制覇は1974年横浜大会以来、50年ぶりの歴史的快挙となった。シングルスの世界ランク7位の張本美和(16)=木下グループ=が第1試合で同4位の王芸迪を、第4試合では同1位でパリ五輪銀の孫穎莎から、ともに3―2で金星を挙げた。平野美宇(24)=木下グループ=も同6位の陳幸同を3―1で破った。
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張本美和選手は中国戦で3つの進歩を見せてくれました。一つはフォアハンドの安定感。ミスが減っただけでなく、差し込まれた時に小さいスイングでコントロールするなど相手のボールに応じてスイングの大きさを変えられていた点や、バック側を回り込んでフォアハンドで勝負にいくプレーに成長を感じました。
二つ目はサーブからの展開。ナックル(無回転)や下回転といった縦回転の短いサーブをうまく使いながら、相手のミドルへの長いサーブとのコンビネーションで相手のレシーブが単調になったところでプレッシャーをかけることができていました。
三つ目はレシーブの安定感。これまで孫選手との対戦では台上のレシーブでミスが出てしまうところがありましたが、対応が格段に良くなりました。1ゲーム目から一球一球に明確な意識を持ったボールを送り続けることで、最後は体力的にもメンタル的にも孫選手がバテているような印象も受けました。勝つべくして勝った試合だったと思います。(12年ロンドン五輪女子団体銀メダリスト、ミキハウス所属・平野 早矢香)
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