故ロバート・ケネディ氏の妻・エセルさんが死去 ９６歳…夫暗殺後は銃規制などの社会活動に貢献

　米元大統領の弟で政治家・故ロバート・ケネディ氏の妻エセル・ケネディさんが１０日（日本時間１１日）に死去した。享年９６。孫で元下院議員のジョー・ケネディ３世氏が自身のＸ（旧ツイッター）で明らかにした。

　ジョー氏は「私たちの素晴らしい祖母、エセル・ケネディが亡くなったことを、心からの愛とともにお知らせします。彼女は先週の脳卒中の合併症で今朝亡くなりました」と報告。「社会正義と人権のために生涯を捧げた母には、９人の子供、３４人の孫、２４人のひ孫、そして多数のおいとめいが残されました。皆、母を心から愛しています」と続けた。エセルさんは８日（同９日）、睡眠中に脳卒中を起こし、入院していた。

　エセルさんは米国で最も有名な政治家一家であるケネディ家の一員で１９６３年に暗殺されたジョン・Ｆ・ケネディ元大統領の弟で司法長官を務めたロバート氏と５０年に結婚。１１人の子どもに恵まれた。しかし、６８年にカリフォルニア州民主党大統領予備選挙で勝利した後にロバート氏は暗殺された。その後エセルさんは銃規制を含む社会運動に関わり、夫の正義と人権活動を引き継ぐためにロバート・Ｆ・ケネディ記念センターを設立するなど活動した。