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「日本の頭脳」元日本代表MF北澤豪氏が敵地サウジアラビア戦の勝利の立役者を称賛

スポーツ報知 / 2024年10月11日 7時0分

◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第3戦 サウジアラビア0―2日本(10日、サウジアラビア・ジッダ)

 日本代表は北中米アジア最終予選第3戦のサウジアラビア戦にアウェーで2―0と快勝した。9月5日の中国戦(7〇0)、同10日のバーレーン戦(5〇0)に続き、開幕3連勝。過去3戦3敗と鬼門だった敵地のサウジアラビア戦に危なげなく勝利した一戦について、元日本代表MF北澤豪氏(56)は「ほぼ完璧だった」と高く評価した。特に攻守で活躍したMF守田英正(29)=ポルトガル・スポルディング=を「日本の頭脳」と称賛した。次戦は15日にホーム(埼玉)で第4戦・オーストラリアを迎え撃つ。

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 キックオフから試合終了の笛が鳴るまで、日本は落ち着いており、バタバタすることが全くなかった。終わってみれば、日本の完勝だった。

 アウェーのサウジアラビア戦は最終予選10試合の中でもポイントだった。開幕2連勝して迎えられたことで、森保監督には「最悪、0―0でもしようがない」というゲームプランがあったはず。そして、選手全員がその戦術を理解し、実行した。ほぼ完璧な試合運びだった。

 三笘と堂安の左右のウィングバックは守備の時は最終ラインまで戻り、5バックのブロックをしっかりとつくった。三笘と堂安は攻撃的な選手だが、守備力が非常に高まっている。特に右サイドは、守備に強い菅原という選択肢もあった中で、フライブルクで守備力をつけている堂安の献身的なプレーが光った。

 日本がいい状況でボールを持った時には両ウィングバックが攻め上がる。先制点は堂安、三笘が絡んで生まれた。低い位置からタイミングよく上がってくるので、サウジアラビアのDF陣は対応できなかった。

 後半の開始から、南野に代わって投入された伊東が右ウィングバックに入り、堂安が南野のポジションに入った。後半18分には鎌田に代わり、ピッチに入った前田が左ウィングバックに入り、三笘が中央にポジションを変えた。伊東と前田はスピードが持ち味。同じシステムでも選手のタイプによって攻め方を変えることができる。

 前半だけで退いた南野も決して出来が悪かったわけではなく、前半にイエローカードをもらっていたため、退場のリスクを避けたということだ。サウジアラビアに付け入る隙を与えず、マンチーニ監督は途中で諦めたことだろう。

 板倉、谷口、町田の3バックは守備範囲が広く、安定していた。特に町田が急成長している。左足からの配球が良く、攻撃にリズム与えた。今回、招集されていない冨安、伊藤もおり、選手層は分厚くなっている。

 GK鈴木も前半に大きな好セーブを見せた。サウジアラビアのCKではDF陣とかぶり気味になることもあったが、プレーを変えることなく、メンタル面の強さを示した。

 日本は全員が素晴らしかった。その中でも最も評価できる選手は守田だ。きょうは最高だった。

 守備では相手の攻撃の出所をつぶし、攻撃では相手のターゲットにならないようにして前戦に上がり、得点に絡んだ。常に、次の次、あるいは、その次を考えたプレーをしている。予測が素晴らしく、何でもできる。日本代表の頭脳となっている。これまでも素晴らしいプレーを見せていたが、今後、さらに円熟味を増していくだろう。頼もしい選手だ。(スポーツ報知評論家)

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