【広島】ドラ１指名は明大・宗山塁！菊池＆小園＆矢野の鉄壁内野陣を誇るも「純粋に一番高く評価」

明大・宗山塁

　広島は１１日、マツダスタジアムでスカウト会議を行い、２４日のドラフト会議で明大の宗山塁内野手を１位指名すると公表した。事前公表は３年連続で、昨年に続く１２球団最速の公表となった。

　東京六大学リーグで史上１２人目、明大では史上２人目の「１００安打＆１０本塁打以上」を達成。走攻守そろった右投左打の内野手で、今年３月に侍ジャパンの強化試合で大学生４人が代表メンバーに選出されたうちの一人。アマチュア球界ナンバー１の即戦力内野手としての呼び声は高い。

　今季は矢野が遊撃レギュラーとして台頭し、菊池と鉄壁二遊間を組んだ。チーム唯一の全試合出場で中軸を担った小園もいる。田村スカウト部長は「純粋に一番高く評価した。カープとしての誠意を見せる意味でも、この段階で発表した」と指名理由を説明した。広島・三次市出身で広陵高では１年夏、２年春の甲子園に出場。地元出身のスター候補としても期待される。

　昨年は常広（青学大）の１位指名を公表し、楽天と２球団競合の末に交渉権を獲得した。今回も競合は必至の状況だが、田村部長は「そこはもう、新井監督に託します」と、期待を込めた。

　◆宗山塁（むねやま・るい）２００３年２月２７日、広島・三次市生まれ。２１歳。広陵高では１年夏からベンチ入り。１年秋から二塁、２年春から遊撃のレギュラー。１年夏、２年春に甲子園出場。明大では１年春からベンチ入りし、遊撃のレギュラー。２年春に打率４割２分９厘で首位打者。ベストナイン３度。リーグ戦では通算７９試合に出場し、打率３割３分６厘、１０本塁打、５５打点。２、３年と大学日本代表。１７５センチ、８０キロ。右投左打。