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高橋藍「世界最高峰のリーグになっていける」グッズに1キロ長蛇の列…SVリーグ開幕、超満員6513人 

スポーツ報知 / 2024年10月12日 5時20分

第2セット、得点に雄たけびを上げるサントリー・高橋藍(カメラ・小林 泰斗)

◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ オープニングマッチ 大阪ブルテオン 3(25―17、25―19、25―21)0 サントリー(11日、東京体育館)

 バレーボールの国内新リーグが開幕。西田有志(24)擁する大阪Bが、高橋藍(らん、23)が新加入したサントリーに3―0で快勝し、世界最高峰を目指す新リーグのオープニングマッチを勝利で飾った。昨季Vリーグの決勝を争った2強が激突し、注目された西田、藍のパリ五輪日本代表対決も実現。チケットは完売し、“バレーボールの聖地”東京体育館には6513人の観衆が詰めかけた。

 迫力の一戦に会場が沸いた。超満員の6513人観衆の視線が最も注がれたのは国内リーグ初舞台の藍だ。「RAN!」と名がコールされると、サントリーの赤に染まった観客席から拍手が起き、フェンスに激突しながらパスでつなぐ懸命なプレーには悲鳴が上がった。

 第2セット(S)では西田とのマッチアップ。西田の痛烈なサーブに、藍が拾う。藤中謙のスパイクにつなげ、ファンを喜ばせた。ただ、チームは補強したポーランド代表でパリ五輪銀メダルのシリフカが負傷で間に合わず、藍も6得点にとどまり、サントリーは昨季Vリーグ決勝で勝った大阪Bに0―3の完敗。ほろ苦いデビュー戦に「さらにいいバレーはできた」と悔しがったが、五輪から冷めぬ熱い声援に「これだけの方が会場に足を運んでくれたり、テレビでも多くの方がバレーを見てくれている」と感無量。超満員の客席を見渡し「うれしいことだし、SVリーグを一緒に盛り上げていけたら」と感謝した。

 「今までにいないプレーヤーになりたい」と唯一無二の存在を目指し日本に帰ってきた。イタリア1部リーグで3季、プレーし、昨季はモンツァでプレーオフ準優勝。イタリアで挑戦を続ける選択もあったが、「新しい場所で成長したい」と国内リーグ初参戦を決断。栗原圭介GM(48)の「一緒に世界一に」との言葉を受け止め、兄・塁(24)も在籍するサントリーに入団を決めた。

 男子バレーのフィーバーはいまだ続く。試合開始6時間前にはグッズを求めたファンが現れ、サントリーのブースには藍らのグッズに何度も折り返した長さ1キロもの長蛇の列。藍のシャツは3時間前に完売するなど大盛況だった。

 大阪Bとは、14日の第2戦、ホームのエディオンアリーナ大阪で中2日で対戦する。約3000人の観客を見込む2戦目も発売開始から約50分でチケットが完売。産声を上げた新リーグの熱気を感じ、藍は「世界最高峰のリーグになっていける」と腕をまくった。(宮下 京香)

 〇…藍の兄・塁は第1S途中でリリーフサーバーとして出場。ブレイクこそ取れなかったが、新加入の弟とSVリーグ初共演を果たし「負けたのは悔しいけど、兄弟でコートに立てて本当にうれしい」と充実の表情を浮かべた。京都・東山高で自身が3年時以来、同じチームで切磋琢磨(せっさたくま)する仲に。塁は「負けを反省して、兄弟で盛り上げながら優勝に向かっていきたい」と共闘を誓った。

 ◆大同生命SVリーグ 2027年シーズンまでに完全プロリーグ化、30年に世界最高峰リーグを目指しスタートするバレーボールの新リーグ。「S」には「Strong(強く)」「Spread(広く)」「Society(社会)」などの意味がある。前身のVリーグがSVと2部のVに分かれ、SVは5項目のSVライセンスを保有するクラブが参戦(2024―25シーズンは男子10、女子14)。11~12日の開幕から4月までのレギュラーシーズン(RS)を行い、4~5月にRS上位チーム(男子6、女子8)が進むチャンピオンシップでチャンピオンを決める。

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