女子バスケットボールＷリーグが開幕！シャンソン化粧品は７７歳のベテラン指揮官で躍進狙う

２１年ぶりシャンソンに復帰した中川文一ヘッドコーチ（右）

　女子バスケットボールの２０２４―２５年大樹生命Ｗリーグが１１日に開幕した。シャンソン化粧品は、１２日にデンソーとチーム開幕戦（愛知・刈谷市体育館、１３時開始）を迎える。日本リーグ時代を含めて１４回のリーグ優勝するなど黄金時代を築いた中川文一ヘッドコーチ（ＨＣ、７７）が２１年ぶりチームに復帰。０５―０６年シーズン以来のＶへ、ベテラン指揮官がタクトをふるう。

　鋭い視線で選手の動きを追いかける。２１年ぶり古巣に戻ってきた中川ＨＣが、シーズン開幕を心待ちにしている。今月６日に喜寿を迎えたばかりだが、元気いっぱいだ。「きめ細やかさがまだまだやな」と、チーム作りで発展途上の部分は認めながらも、「全体的には順調に来ている」と手応えを明かした。

　１９７６年から２００３年までシャンソンを率いてリーグ１０連覇を達成するなど黄金期を築いた。９６年アトランタ五輪では代表監督を務め、富士通、トヨタ紡織などを指揮し、今季は２年ぶりに現場復帰。パスラン主体で、よりスピーディーなバスケを目標に掲げる名将が、再び女子バスケ界の“主役の座”を狙っている。

　今季から主将に就任した佐藤由璃果（２６）は「昨年までのディフェンスより確実に強度は上がっている」と、進化を認める。攻守ともよりスピードが求められ、昨季と比較しても「練習はかなりハードです」と苦笑いを見せる。

　ここ最近、リーグでは３年連続４強入り。再び復権を狙う名将は「勝ちに行く。十分、勝負になる」と胸を張る。１９季ぶり頂点へ、新生・シャンソンが開幕ダッシュを目指す。（塩沢　武士）