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阿部巨人の大号令“絶対に先制を許すな” 先制すればリーグトップの勝率8割…短期決戦は先発投手の踏ん張りがカギ

スポーツ報知 / 2024年10月12日 5時0分

練習で選手の動きをチェックする阿部監督(カメラ・中島 傑)

 阿部巨人のリーグ優勝を支えた投手陣が11日、16日からの「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」最終ステージ(S)に向けたテーマを「先取点阻止」に設定した。WBCや日本シリーズなど経験豊富な杉内投手チーフコーチが、短期決戦の鉄則として掲げた。今季、チームは先制試合で勝率8割。全て本拠地開催で後攻ということも踏まえ、合言葉を決めた。東京Dで練習後には、都内で「2024 読売巨人軍セ・リーグ優勝祝勝会」が行われ、阿部慎之助監督(45)は12年ぶりの日本一を誓った。

 壇上で力強く誓った。阿部監督は練習後、都内のホテルで行われた優勝祝賀会であいさつ。スーツ姿でマイクの前に立った。「これから本当に厳しい本当の勝負が待っています。あとふた山ですけど、日本一になって素晴らしい報告ができるように、またチーム力、チーム一丸となって精いっぱい頑張ります」。巨人を応援する財界人、関係者ら約1600人の出席者から盛大な拍手が送られた。

 16日からのCS最終Sは全て本拠地・東京Dで後攻。リーグトップのチーム防御率2・49でリーグ優勝を支えた投手陣が「先取点阻止」の合言葉で結束する。選手としてWBC、日本シリーズなど経験豊富な杉内投手チーフコーチが「先制点を与えないこと。阪神が来るにしろ、DeNAが来るにしろ。特に初回は抑えないと。初回に点を取られちゃうとズルズルいっちゃう可能性があるので」と掲げ、投手全員に改めて共有する考えを示した。

 今季77勝を挙げた巨人は、先制試合で60勝15敗3分け、リーグトップの勝率8割を誇った。攻撃陣が先に点を取った試合では、有利な展開に持ち込んできた。阿部監督もポストシーズンに向け、「やっぱり先取点だよね」と最初の1点を巡る攻防が大きなポイントになるとみている。まずは投手を中心とした守りからリズムをつくり、攻撃に良い流れを呼び込むことを重要なテーマとして掲げた。

 就任1年目の阿部監督が軸とした「守り勝つ野球」の原動力になったのが強固な先発陣。特に後半戦の防御率は、菅野がリーグトップ1・01、戸郷が同2位1・66、井上が同3位1・94と上位を巨人勢が独占する。グリフィンも好調で、山崎伊も状態は上向き。杉内コーチは「短期決戦は調子がいい悪いは関係ない。悪くてもちゃんとやっていける投手陣だし、打者と勝負してくれたら、おのずと結果は出る」と話し、CS最終S初戦から戸郷、菅野、グリフィン、井上、山崎伊の順に託す先発5人衆の「先取点阻止」に期待した。

 9、10日に宮崎のフェニックス・リーグで調整していた丸、長野ら一部のベテラン主力野手も東京Dで1軍本隊に再合流。投手、野手ともに順調に調整を進めている。「CSの怖さも知っている」と阿部監督が気を引き締めるように、早い段階で主導権を握りたい。そのために相手に先に点を与えない。短期決戦の鉄則を全員が胸に刻んで、一致団結する。(片岡 優帆)

 ◆記録メモ 今年の巨人は先取点を挙げた78試合に60勝15敗3分けの勝率.800。試合数、勝利数、勝率いずれもセ・リーグの6球団でトップだった。先制試合は7~8月に1分けを挟んで18連勝。9月以降の14試合も12勝1敗1分けと強さを発揮した。ちなみにパの最高勝率はソフトバンクで.805(88試合に70勝17敗1分け)。セ・パ両リーグで8割以上の勝率を残したのは、優勝した2球団だけ。

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