広島が明大・宗山のドラ１指名公表 ２年連続１２球団最速 田村スカウト部長「誠意を見せるという意味」

明大・宗山塁

　広島は１１日、マツダスタジアムでスカウト会議を開き、２４日のドラフト会議で明大・宗山塁内野手（２１）を１位指名すると公表した。広島・三次市出身のスター候補に対し、田村スカウト部長は「誠意を見せるという意味」と、昨年に続く２年連続の１２球団一番乗り公表に踏み切った。

　東京六大学史上１２人目、明大では同２人目の通算１００安打＆１０本塁打を達成した宗山は、走攻守そろった内野手。チームは今季、正遊撃手として台頭した矢野と菊池が鉄壁の二遊間を組み、全試合出場で中軸を担った小園もいる盤石の内野陣を誇るが、尾形担当スカウトは「全てにおいて華がある。すぐに今いるメンバーと勝負できるんじゃないか」と、即戦力としての実力に太鼓判を押した。

　昨年は楽天との２球団競合を制し、常広（青学大）の交渉権を獲得した。アマチュア球界屈指の内野手も競合は必至。田村部長は「そこはもう、新井監督に託します」と期待を込めた。（畑中　祐司）