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「ある程度は必要だけれど」那須川天心、トレーナーに指摘された弱点 克服へのポイントは「相手驚かす」

スポーツ報知 / 2024年10月12日 6時15分

会見後にポーズをとる那須川(カメラ・堺 恒志)

 8大タイトル戦(13、14日、東京・有明アリーナ)の公式会見が11日、都内で行われた。初のタイトル戦となる14日のWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦に臨む那須川天心は、パンチ力ではなく、相手からは見えない「ステルス・パンチ」でKOを狙う。改めて、来年には世界挑戦したい考えを示した「神童」が前哨戦を圧勝劇で飾り、バンタム級で世界ベルトを持つ4人の日本人王者に力を見せつける。

 キック時代から決してパンチ力に定評があったわけではない天心がボクシングの神髄を見せる。最近、改めてトレーナーなどから、「おまえはパンチ力がない」とはっきり指摘された。だが、「パンチ力って、ある程度は必要だと思うけれど、必要すぎではない」と相手を倒す絶対条件ではないと考えている。最も大切なのは「相手を驚かすとか、見ていないところで打たれるのが一番効くんで。そういう状況をどう作るかを常に重視している」。相手が想定していないタイミング、角度で、思ってもいないパンチを打つ。「相手が意識していないところを自分で作って、誘ってしっかりと倒す」と「ステルス・パンチ」でのKOシーンを思い描く。

 バンタム級の正規体重(53・5キロ以下)では初の試合となるが、脂肪を削る作業をじっくりと進めてきたため、減量も順調だ。「今、もうめちゃめちゃ好きなんですよ。ボクシング。外から見てめっちゃ地味だと思っていた。実際入ると面白い」。減量や地道な練習すら楽しく、笑顔がはじけた。

 初対面の対戦相手、アシロにファッションセンスを褒められ「うれしい」とニッコリ。互いに威嚇することなく「いがみ合ってやるものじゃない。試合だけじゃなく那須川天心って生きざまを見せたい」。会見の最後に行われた写真撮影では派手なガッツポーズを披露し、存在感をアピールした。

 今回の試合に勝てば、国内での世界戦挑戦資格を得る。「来年どこかで。今、日本人がベルト持ってるんで。その中の誰っていうのはあんまないですけど、全員狙ってます」。4人の日本人世界王者に堂々と宣戦布告した天心が、見えないパンチを武器に世界へ打って出る。(戸田 幸治)

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