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山本由伸、最速157キロで完璧な立ち上がり パドレス戦の初回無失点は4試合目で初 天国か地獄の第5戦

スポーツ報知 / 2024年10月12日 9時15分

◆米大リーグ・地区シリーズ第5戦 ドジャース―パドレス(11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が11日(日本時間12日)、地区シリーズ第5戦の本拠地・パドレス戦に先発。初回を3者凡退と完璧な立ち上がりを見せた。

 パドレス戦はレギュラーシーズンの2試合で0勝1敗、防御率12・00と打ち込まれ、今シリーズでも第1戦で3回5安打5失点でKOされた。過去3試合は全て初回に失点していたが、この日は違った。3年連続首位打者の1番・アラエスは3球連続の直球で追い込み、カーブで一ゴロに仕留めると、2番・タティスはスライダーで空振り三振。3番・プロファーは初回最速の97・4マイル(約156・8キロ)で二ゴロに打ち取った。

 2勝2敗のタイで迎えた第5戦。勝てば突破、負ければ敗退の運命の大一番で先発を託された。ロバーツ監督は前日会見でも先発を明言せず、第2戦で先発したフラーティの中4日での投入、第4戦に続く「ブルペンデー」も検討していたが、中5日で山本の先発を決めた。

 この日の試合前、指揮官は「我々は彼(山本)が人生をかけて投げる今日の試合に賭ける」と言った。第1戦の試合後には癖などから球種がバレている可能性も指摘されたが、練習の中で右腕は懸命に修正してきた。「由伸はトップクラスの先発投手だから、全員がこの判断に満足している。彼はこの瞬間への準備ができているし、逃げることはない。きっといい投球をするだろう」とロバーツ監督は信頼を寄せた。

 第1戦の試合後、山本は「しっかり反省するところはして、何とか次にプラスにつなげて、とにかく次の試合に向かって練習していけたらと思います」と前を向いた。オリックス時代の昨季も日本シリーズでは初戦で阪神相手に6回途中7失点KOされたが、第6戦では9回1失点完投、14奪三振でリベンジした。ただでは転ばないのが山本由伸という男だ。

 二刀流の大谷を除くと投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約465億円=契約当時のレート)の超大型契約で加入した背番号18。1年目から今後の野球人生を左右するかもしれない最高のマウンドが巡ってきた。パドレス・ダルビッシュ有投手(38)とポストシーズン初の日本人先発投手対決。「YOSHINOBU」が真価を発揮する時を時が来た。

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