大谷翔平＆山本由伸のドジャース、頂点まであと８勝…大失速の下馬評覆し崖っぷちから２連勝

◆米大リーグ・地区シリーズ第５戦　ドジャース２―０パドレス（１１日・米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１１日（日本時間１２日）、２勝２敗のタイで迎えた地区シリーズ第５戦の敵地・パドレス戦に「１番・指名打者」でスタメン出場し、チームが勝って地区シリーズの突破と、１３日（同１４日）に本拠地で第１戦を迎えるメッツとのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。ドジャースが同シリーズに進むのは２１年以来３年ぶりとなった。

　大谷、山本由伸投手（２６）の頂点への挑戦はまだ続く。ドジャースはレギュラーシーズンで３０球団最多９８勝を挙げて、３年連続地区優勝で１２年連続のポストシーズン進出。だが、シーズン終盤にグラスノー、ストーン、カーショーと先発陣に故障による離脱が相次ぎ、フリーマンとロハスもポストシーズンでは万全な状況とは言えず、第４戦はそろって欠場した。そのため、７月に行われたオールスター以降の後半戦で３０球団最高勝率だったパドレスが勢いに乗って有利との声も多かった。

　実際に第３戦まではパドレスペースだった。第１戦は大谷の同点３ランなどで逆転勝ちしたドジャースだったが、第２戦は２―１０と大敗し、第３戦は１点差ゲームを落とした。崖っぷちに立たされた第４戦は８―０で快勝。勢い乗って第５戦も制して逆転での地区シリーズ突破を決めた。