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19歳の馬場咲希「日本はギャラリーの方がたくさん。楽しみ」ツアー史上初プロデビュー戦Vへ

スポーツ報知 / 2024年10月13日 6時30分

18番、ティーショットを放ち打球の行方を見る馬場(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース 第2日(12日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 今季米下部のエプソンツアーを主戦場とする19歳の馬場咲希(サントリー)が7位で出て6バーディー、2ボギーの68をマーク。通算9アンダーとし、トップと1打差の4位に浮上した。ツアー史上初となるプロデビュー戦優勝へ逆転を狙う。12位で出た古江彩佳(24)=富士通=が、この日のベストスコア66で回り、10アンダーで昨年大会覇者の桜井心那(20)=ニトリ=らと並んで首位。大会4勝目に王手をかけた。

 観客の声援に包まれながら、馬場は幸せをかみしめた。6つのバーディーを重ね、V圏内に進出。18番グリーンをおりる際、感謝の気持ちを込めてコースに一礼した。「日本の試合はこうしてギャラリーの方がたくさん来てくださる。その中で優勝争いに参加できることがすごくうれしいし、楽しみ」。日本ツアーのプロデビュー戦で、トップと1打差で最終日へ向かう。

 4番パー3で、10メートル弱のスネークラインを読み切りバーディーを奪った。首位と3打差7位で折り返すと、11番では3メートルの上りフックを沈めるなど、グリーン上で流れをつくった。「ショットが少し良くなかったけど、うまくスコアをまとめられた。60台で回れてよかった」と笑みを浮かべた。

 今週からのパター変更が奏功した。「なんか、それが合っているのかな。いい感じで入ってくれている」。人生で初めて試合で投入した大型マレット、テーラーメイドの「スパイダーX」が好スコアを生んだ。エプソンツアー最終戦を6日に終えて8日夕方に帰国。今大会キャディーを務める父・哲也さん(49)が都内の自宅から持ち込んだ。

 22年の全米女子アマチュア選手権を制した19歳は、昨秋に日本ツアーのプロテストに合格しながら、米下部ツアーでもまれることを選択。ギャラリーは「ほぼいない」。近所の人が散歩がてらに訪れる程度で、自転車で来場する人もいれば、犬の散歩ついでの通りがかりの人もいる。過酷な環境でたくましさは増した。

 ポイントで及ばずに来季のレギュラーツアー進出はお預けとなったが、成長した姿を日本のファンに見せている。プロテスト合格後初戦での優勝なら、20年8月の笹生優花の2戦目を上回るツアー史上最速記録となる。「優勝争いを楽しんで、これからにつながる経験ができたらいい。最後まで諦めずにやりたい」。そう話すと、日没間際まで練習グリーンで球を転がし続けた。(高木 恵)

 ◆1988年ツアー制施行後の日本人最速優勝 馬場が今大会で勝つと20年8月、NEC軽井沢72の笹生優花(19歳57日)の2戦目を更新し、JLPGAプロテスト合格後デビュー戦Vは初となる。10年3月の開幕戦だったダイキンオーキッドレディスで、当時韓国ツアー7勝のアン・ソンジュ(22歳188日)=韓国=が、日本女子ツアー唯一のデビュー戦Vを達成。

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