1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

山本由伸「いい力感で」5回0封PS1勝!ドジャース地区S逆転突破立役者を大谷もナデナデ「圧倒的な投球」

スポーツ報知 / 2024年10月13日 5時5分

◆米大リーグ・地区シリーズ ドジャース2―0パドレス(11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが11日(日本時間12日)、本拠地での地区シリーズ第5戦でパドレスに勝利。3勝2敗とし3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。メジャーのポストシーズンで初めて日本投手が先発で投げ合い、第1戦で5失点KOだった山本由伸投手(26)が5回2安打無失点の快投でPS初勝利。パドレス・ダルビッシュ有投手(38)は7回途中2失点の好投も実らず終戦となった。ドジャースは13日(同14日)から、ワールドシリーズ進出をかけ千賀滉大の所属するメッツと対戦する。

* * *

 快投だった。5回2安打無失点。山本はベンチに戻ると、ロバーツ監督に強く抱き寄せられて約3秒間ハグを交わした。スタンドからは絶えない拍手。ナインにハイタッチで出迎えられ、最後に待っていたのは大谷だった。頭を何度もナデナデされ「いい投球ができたのはチームメートのおかげ」と感謝。大谷が「相手を寄せ付けないような圧倒的な投球」と、絶賛する姿を大一番で見せた。

 メジャーPS史上初の日本人先発対決で、ハイレベルな投手戦を制した。尊敬するダルビッシュは7回途中まで2失点。技術を駆使し丁寧に投げ込んでいた。先にマウンドは降りたが、完璧に近い内容で大きな白星をつかんだ。

 第1戦は3回5失点KO。パドレス戦はシーズン含め3登板で防御率13・00。癖を把握されているのではないか、という疑いもあった。それでも初回から腕を目いっぱい振り、2回には今季2度目の98マイル(約157・7キロ)超えとなる最速98・2マイル(約158キロ)も計測。平均球速も今季2番目、96・7マイル(約155・6キロ)と力強く「すごくいいフォーム、いい力感で投げることができた」。第3戦の6回から12イニング無失点を続けていた救援陣が控えているため、早い降板となったが、圧巻の63球だった。

 大谷が「けっこう落ち込んでいた」と心配するほどだった山本だが、キャッチボールで丁寧にフォームを確認。ボール拾い中にもシャドーピッチングを繰り返し修正した。敵地サンディエゴ遠征中にはE・ヘルナンデスに誘われてカフェで約2時間気分転換した。「簡単には切り替えられませんでしたけど、チームメートがたくさん声をかけてくれた」。そんな同僚と浴びせ合った美酒は最高だった。

 昨年の日本シリーズでも、第1戦で6回途中7失点と打ち込まれながら、中6日で14K1失点完投。短期間での修正能力の高さを改めて示した。リーグ優勝決定シリーズは、中5日で第4戦の先発が濃厚。「(この日の投球が)何らかの形でプラスにはなるかなと思う。自信を持って投げたい」。PSで日本人3選手がスタメン出場も初。由伸が一番の輝きを見せた。(安藤 宏太)

◆山本に聞く

 ―パドレス打線には苦しめられてきたが。

 「配球の面も何度もミーティングを重ねて確認しましたし、技術のところもたくさん調整して、とにかくベストな状態で、より良い状態でマウンドに上がれるようにしました」

 ―ダルビッシュとの投げ合いは。

 「試合中は自分の投球に集中しているので、(表現するのは)難しいですけど、とにかくダルビッシュさんのことは心から尊敬してますし、同じマウンドで、同じ試合で登板できたということがすごくうれしく思いました」

 ―大谷からの助言は。

 「前回登板した後にポジティブな声かけをたくさんしていただきました」

 ―リーグ優勝決定シリーズで対戦するメッツには千賀もいる。

 「大事な一戦で、同じ試合に登板できるというのはすごくうれしく思いますし、しっかり自分の投球ができるよう頑張りたい」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください