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世界返り咲きの矢吹正道、即王座返上か 2階級制覇も視野 ノンシンガを9回TKOでIBFライトフライ級奪取

スポーツ報知 / 2024年10月12日 21時50分

2R、攻める矢吹正道 IBF世界ライト・フライ級タイトルマッチ(カメラ・豊田 秀一)

◆プロボクシング▽IBF世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇矢吹正道(TKO 9回1分50秒)シベナティ・ノンシンガ●(12日・愛知県国際展示場)

 同級2位の挑戦者で、元WBC世界同級王者の矢吹正道(LUSH緑)が2年7か月ぶりの世界王座返り咲きを果たした。同じ右構えの王者・シベナティ・ノンシンガ(南アフリカ)からダウンを8回に1度、9回に2度、計3度奪ってTKO勝ち。通算成績は矢吹が17勝(16KO)4敗、初防衛失敗のノンシンガが13勝(10KO)2敗となった。以下は試合後、矢吹の一問一答の要旨。

 ―久々の世界ベルト。

 「今はあまり思わない。試合に勝った思いだけ」

―距離がよかった。

「自分が踏み込めばジャブが当たる距離。ノンシンガ選手と自分は同じ距離。インファイトしてくるだろうと思っていたが、中間距離だった。中間距離なら負けない自信があった。インファイトならどちらかが倒れると思った」

 ―相手のパンチは。

「最大限に警戒していた。下は見えていて、ハイガードしていた。右のオーバーハンド? 威力があった。まともに、もらったら危なかった」

 ―今後は。

 「この階級は、もうやらない。階級上げてダイレクトで(王者と)戦いたい。試合する前から決めていたが、負けたらやめると。勝ったら、王者のまま引退するのも目標。あとは階級上げて、モチベーションが上がる選手と。(WBO世界フライ級王者のアンソニー・)オラスクアガ選手。打ち合って盛り上がると思う」

 ―ラウンド間、イスに座らず立っていた。

 「スパーリングでも立っている。自分のなかで、座っても立っても変わらない。座ったらよいしょと、いちからになる。立ったままの方が次にいける」

 ―今の階級で減量は。

「落とせるが、最後倒れるかぐらいでやっているので。今回スタートは58キロ。きついですね」

 ―家族の応援があった。

「国歌斉唱のとき、家族が(会場の大画面に)抜かれたとき、ジーンときた」

 ―調子は。

「ベストコンディション。これで負けたら何も言えない。楽しめた。初めてリングで気楽にできた。スパーリングも絶好調だった」

 ―相手のノンシンガは。

 「顔小さく、ガードされたら打つところないなと。本物の選手に勝ったというのがある。(試合中)焦らなかった。ボディー打たれても、かわしてやろうと」

 ―8回のダウンを取った後、大きな矢吹コール。

「(夢中で)聞こえなかった。カウントが長かった。相手がマウスピースをはきだして、もう終わりかと思ったが、まだカウントファイブだった(笑い)」

 ―17日に試合がある弟の力石政法(大橋)へ。

 「刺激になるでしょ。(兄が)世界王者になったのだから(笑い)」

 ―振り返って。

 「全てが通常に戻った。負けたらすべて終わる。また日常に戻れる。負けたら引退(だった)。自分の日常が戻る。負けてもいいやとか思ってないが、出し切って負けたらいいやと思った。戦っていて、これはいけるなと思った。1ラウンドからプレッシャーは、かけていた」

 ―ダメージなく終わった。

 「自分は打たれ弱いので。デメリットは知っている。そこは警戒していた」

 ◆矢吹 正道(やぶき・まさみち)1992年7月9日、三重・鈴鹿市生まれ。32歳。中学3年から本格的にボクシングを始め、四日市四郷高時代にインターハイ出場。2016年3月、プロデビュー。20年7月、日本ライトフライ級王座獲得。1度防衛後に返上。21年9月、寺地拳四朗に10回TKO勝ちし、WBC世界同級王座奪取。22年3月の再戦で寺地に3回KO負けし陥落。身長166センチの右ボクサーファイター。本名は佐藤正道。リングネームはボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈から。弟はプロボクサーの力石政法(大橋)。家族は妻と1男1女。

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