【高校野球】久慈が秋季東北大会初勝利 今春センバツ出場の学法石川を撃破
スポーツ報知 / 2024年10月13日 6時50分
◆高校野球秋季東北大会▽2回戦 久慈7-2学法石川(12日・あづま)
開幕し、1回戦などが行われた。久慈(岩手)は今春センバツ出場の学法石川(福島)を7―2で破って秋の東北大会で初勝利を挙げた。先発したエース・宇部奨人(2年)が8回を1失点の好投で勝利を呼び込んだ。仙台育英(宮城)は弘前学院聖愛(青森)に4―0で勝利。先発左腕の井須大史(1年)が切れ味鋭い変化球で相手打線を7回無失点に封じ込み、今春東北大会の雪辱を果たした。
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私学撃破で秋の東北初勝利をつかむと、久慈ナインは安どの表情で整列した。エース・宇部奨は「まずは1勝だと言っていたので、すごくホッとしました」と応援席へ深々と頭を下げた。
重要な初戦の先発を任され「自分の持ち味をしっかり出して、打たせて取ろう」とマウンドへ。序盤は120キロ台と球速を抑えた直球でコースを突き、得点圏に走者を置きながらも要所を締めた。中盤からは「いい打者がたくさんいるので徐々に球種を増やした」とカーブなどを投げ込んで緩急を意識。4巡目となった8回は3連打を浴びたが1失点で切り抜け「冷静に投げられた」と笑顔で振り返った。
宇部奨の好投が流れを呼び込み、5回に相手の送球エラーから好機をつくってバント安打で先制。6回も悪送球を見逃さずに4点を奪うと、8回と9回にも1点ずつ追加してリードを広げた。試合をつくったエースを大畑伸悟監督は「最高の出来。落ち着いてよく投げてくれた」とたたえた。
秋初出場となった昨年の東北大会でも背番号1で登板。初戦の金足農(秋田)戦では延長タイブレーク10回を完投も10回表に押し出し四球でリードを許し、2―3で競り負けた。「本当に悔しかった」と「全球勝負球」をテーマに研さん。球質を上げるために体づくりに力を入れ、夏から3キロ増量して秋に挑んでいる。
憧れの投手は、久慈商で93年夏に甲子園出場した父・秀人さんだ。中日などで活躍した川上憲伸氏(徳島商)と投げ合った偉大な父を「憧れですが、超えたいという目標をずっと持っている」。東北1勝で、大きな背中を超えるための第一歩を踏み出した。「チームを勝たせるための背番号1。センバツを目指して、一つ一つ、目の前の試合を勝ち切る」と勝利を積み重ねていく。(秋元 萌佳)
★学法石川・大栄利哉捕手(2年、5失策で久慈に敗れ2年連続のセンバツ出場が絶望的に)「(先発の佐藤)翼が4回までパーフェクトに抑えてくれたのに自分たちのミスで翼の足を引っ張ってしまった」
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