大谷翔平、リーグ優勝決定シリーズ初戦も「１番・ＤＨ」 千賀滉大と“日本人対決” 世界一へ第２関門

◆米大リーグ　ナ・リーグ優勝決定シリーズ　ドジャース―メッツ（１３日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が１３日（日本時間１４日）、リーグ優勝決定シリーズ第１戦の本拠地・メッツ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場する。千賀滉大投手（３１）との“日本人対決”に注目が集まる。

　大谷は日本ハム時代から当時ソフトバンクのエースとはしのぎを削ってきた。日本では通算打率２割２分７厘、２本塁打、１３三振。メジャーでも昨年８月に対戦し、２打席目に右越え二塁打を放つなど１打数１安打２四球だった。左ふくらはぎ痛からの復帰２戦目となる千賀はこの日３イニング程度の予定で、対戦は多くても２打席となりそうだが、千賀は前日会見で“大谷対策”を聞かれ「ここでしゃべる人はいないと思います」と笑った。２人の結果が勝敗に直結する可能性もある。

　パドレスとの地区シリーズで大谷は第２戦、第５戦でダルビッシュ有投手（３８）と対戦し、計６打数無安打と完全に抑え込まれた。同シリーズでは初戦の２回に一時同点の３ランを放ち、パ軍の勢いを止めたが、全体では５試合で打率２割、１本塁打、４打点と本来の調子とは言えなかった。ロバーツ監督は大谷について「今の翔平はゾーンの外側まで振ってしまっている。それがダルビッシュが相手だったからかどうかは分からない」と分析した。

　とはいえ、渡米７年目で待望の初出場となったポストシーズン（ＰＳ）では感情むき出しでチームを鼓舞し、地区シリーズでも得点圏では４打数３安打の打率７割５分、打点を挙げれば２連勝と打線の中心であることは明確だ。レギュラーシーズンでは前人未到の「５０―５０」（５０本塁打、５０盗塁）を達成し、ＤＨ専門では史上初のＭＶＰが確実視されているが、メッツにはその対抗馬とされるＦ・リンドア内野手（３０）がいる。ＰＳでもフィリーズとの地区シリーズ第４戦で６回に逆転満塁弾を放つなど攻守で快進撃を続ける“ミラクル・メッツ”を支えており、「大谷ＶＳリンドア」の構図も現地では話題となっている。

　「勝利」を追求し、目標のワールドシリーズ制覇を求め、ドジャースに移籍した今季。世界一に向けて４戦先勝の“第２関門”に臨む。地区シリーズに続く第１戦の本塁打は飛び出すか―。リーグ優勝決定シリーズも大谷は全力で勝ちにいく。

　【大谷の地区シリーズ成績】（５試合、２０打数４安打、打率２割、１本塁打、４打点、０盗塁）

　▽第１戦　７○５（５日＝日本時間６日・ドジャースタジアム）　左飛、右本〈３〉、中安、空三振、空三振

　▽第２戦　２●１０（６日＝同７日・ドジャースタジアム）　空三振、一ゴ、投ゴ、空三振

　▽第３戦　５●６（８日＝同９日・ペトコパーク）　空三振、中安、中飛、見三振

　▽第４戦　８○０（９日＝同１０日・ペトコパーク）　二ゴ、右安〈１〉、四球、四球、空三振

　▽第５戦　２○０（１１日＝同１２日・ドジャースタジアム）　空三振、三飛、空三振、空三振